オーロラ・飛行機

オーロラを「いつかは自分の目で見てみたい」と言う人は多い。しかし天候やタイミングなど条件はさまざまあり、観測地点まではるばる訪れ数日にわたり滞在しても、見られるとは限らないという。

そんなオーロラにまつわる話題を、イギリスの『Metro』や『INDEPENDENT』が報じている。

【写真】機内から撮影された美しいオーロラ


■オーロラに気付いたパイロット

2月27日イージージェットのEZY1806便が、アイスランドの首都レイキャヴィークにあるケプラヴィーク国際空港から、イギリスのマンチェスター国際空港に向かっていた。

大西洋上を飛行していたところ、パイロットたちは操縦席の窓から巨大なオーロラが一面に広がっているのに気付いた。さっそく乗客へ向け機内アナウンスをし、キャビン内すべてのライトをオフにしたという。


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■「すべての乗客が見えるように」

オーロラは当初、機内左側の席に座っている乗客しか見ることができなかった。そこで気を利かせたパイロットが、数分間かけて機体を大きく360度旋回。右側座席を含め、すべての乗客がオーロラを楽しめるようにした。

乗客たちはその美しさにひたすら感動し、SNSにパイロットの計らいに感謝する言葉とともに、緑や赤紫色に輝くオーロラの写真を多数アップ。「素晴らしいパイロット」「羨ましい!」といったコメントが殺到している。


■数日間滞在もチャンスはなく…

同機に搭乗していた写真家のアダム・グローヴスさんは、恋人と婚約したお祝いにアイスランドオーロラを見に行ったものの、悪天候が続き一度も見る機会に恵まれなかったそうだ。

そのため「最後の最後にオーロラを見ることができて、本当に嬉しい。パイロットの方に感謝しています」と、興奮気味にメディアに語っている。

■機内から撮影された美しいオーロラ

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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ

「全乗客にオーロラ見せたい」と機体を360度旋回 機長の気配りで感動拡がる