アーセナルに所属するベルギー代表FWレアンドロ・トロサールが、プレミアリーグのタイトル争いやチームの状態について言及した。13日、イギリス紙『ミラー』がコメントを伝えている。

 今年冬の移籍市場でブライトンからアーセナルに加入したトロサール。加入直後こそ途中起用が多かったものの、すぐさまミケル・アルテタ監督の信頼を掴み取り、直近では3トップの一角としてリーグ戦5試合連続でスタメンに名を連ねている。現地時間12日に行われたプレミアリーグ第27節フルアム戦では前半だけで3アシストをマークするなど、ここまで1ゴール5アシストを記録。当初の期待以上の活躍を見せている。

 トロサールの活躍の影響もあり、チームは現在リーグ戦5連勝中。残り11試合を残した段階で2位のマンチェスター・Cには「5」ポイント差を付けており、19年ぶりのリーグ制覇への期待も高まっている。また、前述のフルアム戦ではひざの負傷で長期離脱を強いられていたブラジル代表FWガブリエウ・ジェズスが実践復帰を果たすなど、シーズン最終盤に向けて視界は良好だ。

 シーズン前半戦で攻撃の中心としてチームを牽引したジェズスの復帰により、前線のスタメン争いの激化も予想されるアーセナル。トロサールは「彼はトッププレーヤーで、アーセナルでの貢献度は非常に高い。存在感も見ての通りだし、他の選手にも良い影響を与える。僕たちは全員を必要としているし、彼が戻ってきて良かったよ」とジェズスの復帰を歓迎した上で、スタメン争いについては次のように持論を展開した。

「ポジション争いは激しくなっているけど、僕がここに来た時からそれはあった。最初の週からスタメンだったわけではないし、そのために僕自身も戦った。ここ数週間で見てきたように、僕たちは非常に優れたグループを持っているし、競争は激しい。試合に勝つためには全員の力が必要だ。それが勝利を掴むための全てだよ」

 また、同選手は今シーズンのプレミアリーグのタイトル争いについても言及。「まだ11試合も残っているし、長い道のりだ。先月、ホームでマンチェスター・Cに負けた後には色々な話があったが、今では再び僕たちが首位にいることが話題になっている。今必要なことは、自分たちを見つめ直すことだろう」とコメントしつつ、次のようにチーム状況への自信を語った。

「勢いと高いクオリティを保てれば、あとは自分たち次第だ。全員が同じ方向を向いているし、グループ内の雰囲気もとても良い。物事に勝つための大きな要素の1つだよ。誰かが悪いボールを出せば、他の誰かが補う。それが今のアーセナルだし、僕たちが取り組んでいることなんだ」

※記事内容中に誤りがありましたので訂正致しました(3月14日21時15分)

今冬アーセナルに加入し活躍中のトロサール [写真]=Getty Images