孫海鵬(ソン・ハイポン)監督による中国のCGアニメーション映画『雄獅少年』(原題)の邦題が『雄獅少年/ライオン少年』、日本公開日が5月26日に決まり、ポスターと予告映像が解禁された。また、日本語吹き替え版の声優キャストを花江夏樹、桜田ひより、山寺宏一甲斐田裕子山口勝平落合福嗣が務めることも発表された。

【動画】映画『雄獅少年/ライオン少年』本予告

 本作は、1世紀ごろ後漢時代の中国大陸が発祥とされ、現在では中国国家級無形文化遺産にも指定されている伝統芸能・獅子舞をモチーフに、獅子舞の演武に挑む少年たちを描く。2021年12月に中国で公開され、興行収入は2.49億元(約50億円)、動員638万人の大ヒット。日本では中国映画を届ける「電影祭」にて2022年に『雄獅少年 少年とそらに舞う獅子』として日本語字幕版が上映され、大きな反響を呼んだことから、日本語吹き替え版の全国公開が決まった。

 予告映像では、幼い頃、両親と春節の行事である獅子舞と出合ってから獅子舞競技に憧れを抱く少年チュンの姿が描かれる。

 両親は出稼ぎで、留守を預かる貧しい彼の前に、突然、獅子舞をかぶった少女が現れた。華麗に舞い屈強な男たちを圧倒し、偶然にも同じ名前を名乗る少女チュンの姿は、少年チュンに獅子になるという“夢”を与えたのだった。お調子者のマオと食いしん坊のワン公、二人の親友ともに獅子舞バトル競技会への出場を決意。一切、獅子舞経験のない3人は、飲んだくれの元獅子舞選手チアンに弟子入りするが、周囲から馬鹿にされ、他の選手との力の差に圧倒されてしまう。さらに出稼ぎで父親がけがを負い、逆境に立たされる少年チュン

 しかし追い詰められたチュンは初めて感情を爆発させる。「生まれてきたのは踏みつけられるためなんかじゃない!」と。獅子は人の恐れを取り除く。何があっても、夢を見ることを諦めるなと訴える獅子舞に魅せられた少年の未来とは?

 ポスタービジュアルには、印象的な赤い獅子舞の頭から鋭い視線を送る少年チュンの姿。“切り開け、運命。”というキャッチコピーが添えられている。

 日本語吹き替え版で、獅子舞に挑戦する主人公チュンを演じるのは花江夏樹。本作の印象について、「獅子舞というテーマが新鮮でした。僕のイメージしていた獅子舞よりも動きが派手で華やかでとても見ごたえのある映像になっています。みんなの獅子舞にかける熱い想いに心打たれる作品です」とコメントする。

 また、主人公と同じ名前の少女チュンを演じるのが桜田ひより。本作について、「色彩が豊かで、獅子舞の色によっても表情や伝わる雰囲気が違う。映像の奥の深さを感じました。また、主人公たちの成長も見どころです」と語る。

 その他、チュンの獅子舞の師匠役チアン役として山寺宏一、チアンの妻アジェンを甲斐田裕子チュンと共に獅子舞に挑戦する親友のマオ役を山口勝平、ワン公役を落合福嗣がそれぞれ担当する。

 アニメ映画『雄獅少年/ライオン少年』は、5月26日より全国公開。

 コメント全文は以下の通り。

<コメント全文>

花江夏樹/主人公・チュン

 獅子舞というテーマが新鮮でした。僕のイメージしていた獅子舞よりも動きが派手で華やかでとても見ごたえのある映像になっています。みんなの獅子舞にかける熱い想いに心打たれる作品です。

■桜田ひより/ヒロイン・チュン

 色彩が豊かで、獅子舞の色によっても表情や伝わる雰囲気が違う。映像の奥の深さを感じました。また、主人公たちの成長も見どころです。

山寺宏一/チアン役

 映像がすごい。ハリウッドに負けないクオリティ。少年たちが師匠チアンによって成長していく様や過程は強く印象に残っています。

甲斐田裕子/アジェン役

 アジェンは、少年たちと出会い、夢を取り戻していく夫(チアン)を影で支える気丈な妻。頼もしい彼女の活躍にご注目ください。

山口勝平/マオ役

 頼りないが、逆境を乗り越え、主人公チュンを一番近くで支えるマオに、僕自身胸が熱くなったキャラクターです。この作品を見れば勇気をもらえること間違いなしです。

落合福嗣/ワン公役

 ワン公は気弱で食いしん坊、そして仲間思いのキャラクター。チュンやマオと一緒に夢を追うワン公にご注目ください。美しい音楽と大迫力の獅子舞シーンは必見です!

映画『雄獅少年/ライオン少年』吹き替え版の声優キャスト (C)BEIJING SPLENDID CULTURE & ENTERTAINMENT CO.,LTD (C)TIGER PICTURE ENTERTAINMENT LTD. All rights reserved.