Amazon Originalドラマ「エンジェルフライト 国際霊柩送還士」が、Prime Video168の国や地域で世界同時配信中だ。本作は、国境を越えて故人を遺族の元へ送り届ける国際霊柩送還士の姿を描いた1話完結のヒューマンドラマだが、主演を努めた米倉涼子は「お芝居抜きにしても、人生で一番と言ってもいいくらい現場で泣いてしまったのがとても不思議な感覚でした」と、役に入り込みすぎて涙したという撮影秘話を明かした。

【写真を見る】涙腺が崩壊するほど役柄と向き合った米倉涼子、「エンジェルフライト」撮影中の様子

原作は第10回開高健ノンフィクション賞を受賞した佐々涼子の同名ノンフィクション。世界中で日々起きる“生と死”をテーマに、大切な人を失った遺族のために奮闘する国際霊柩送還士の姿を描く。米倉が演じるのは、短気で毒舌な反面、情に厚い国際霊柩送還士の伊沢那美。海外で亡くなった人を家族の元へ届けるだけでなく、家族が前を向いて生きていけるように手助けをする伊沢を演じるにあたり、米倉は実際にその職業に就いている人物に会って話を聞き、膨大な資料を読み込んで役を作りあげた。

米倉は、国際霊柩送還士が優しく遺体と接する姿や、愛する人を失った家族の心境に寄り添う姿などに感情移入しすぎてしまい、台詞を言うだけで自然と涙があふれ出てしまったという。「家族を失ったご遺族に対して『(故人様が)一生懸命に頑張って帰ってきましたよ』と言う台詞があるのですが、その言葉だけで涙腺が崩壊してしまってボロボロと泣けてくるんです」と告白。

那美の下で働く新入社員の高木凛子役を演じた松本穂香は、そんな米倉を見て「米倉さんは、お芝居するなかで那美の気持ちを感じ取り、泣くシーンではないところで実際に涙を流していました。台本通りに進めることも大事だと思うのですが、ふと流れてしまう涙も大事なのではないかと思います」と語った。

また、松本自身も「台本では“(凛子が)微笑んでいる”と書かれていたところを、私は本番で泣きながら微笑んでしまったんです」と、思わず泣いてしまったと明かすと、癒し系霊柩車ドライバー、田ノ下貢を演じた徳井優も「私は、ご遺族にご遺体をお届けするドライバーを演じたので、米倉さんや穂香さんと共にご遺族に対面するシーンをたくさん撮影したのですが、涙をこらえられないんですよね」と、米倉だけではなくキャスト陣の多くも涙が止まらなかったとか。

演じた米倉たちの涙腺をも大いに刺激した「エンジェルフライト 国際霊柩送還士」。笑いあり、涙ありのエンタテインメントに仕上がった本作を、ぜひ見逃さないでほしい。

文/山崎伸子

Amazon Originalドラマ「エンジェルフライト 国際霊柩送還士」で主演を務めた米倉涼子、号泣の理由は?/Prime Videoにて3月17日(金)より独占配信