「子どもの教育資金に関する調査」のインターネットリサーチの集計結果が、ソニー生命保険より発表されました。
調査内容の中から1000名を対象に調査された「子どもに目指してほしい“理想の大人”アニメキャラ」ランキングでは、『ONE PIECE』(ワンピース)のルフィが一位になっています。

ソニー生命調べ、調査協力会社:ネットエイジア株式会社)

“理想の大人”なアニメキャラは?

全回答者1000名に、自分の子どもに目指してほしい“理想の大人”のイメージに合うアニメキャラを調査したところ、1位に輝いたのは海賊王を目指し仲間とともに海を冒険する『ONE PIECE』の主人公、モンキー・D・ルフィという結果になりました。「目標に向かって真っすぐ進むイメージがあるから」という理由から多くの票を獲得したようです。どんなに強大な壁が立ちはだかっても、なりたい夢に向かって折れずに進んでいく姿には子どもも勇気をもらうことができそうですね。

ワンピース ルフィ

 

続いて、2位は『ドラゴンボール』の孫悟空という結果に。世界中に散らばった七つの球をすべて集めると、どんな願いも一つだけ叶えられるという秘宝「ドラゴンボール」を探すべく旅をする主人公。選んだ理由には、「たくましくて、優しくて、強い人だから」とのコメントが寄せられています。

そして、3位には『鬼滅の刃』の主人公である竈門炭治郎と、『サザエさん』のフグ田マスオが同率でランクインしました。両名とも、優しいところが選ばれた理由となっているようです。

そのほか、“理想の大人”のイメージに合う有名人や歴史上の人物のランキングも公開されており、今話題の大谷翔平さんや芦田愛菜さんの名前も挙がりました。詳しい内容はリリース全文よりご確認ください。

リリース全文は以下の通り。

子どもの教育資金に関する調査2023

このたび、ソニー生命保険株式会社(代表取締役社長 萩本 友男)は、2023年1月26日1月27日の2日間、大学生以下の子どもがいる20歳以上の男女に対し、今年で10回目(※)となる「子どもの教育資金に関する調査」をインターネットリサーチで実施し、1,000名の有効サンプルの集計結果を公開しました。(調査協力会社:ネットエイジア株式会社)
※2014年~2016年は「子どもの教育資金と学資保険に関する調査」として発表

・「コロナ収束後は、子どもの教育費を増やしたい」親の7割が希望
・小学生から社会人になるまでに必要な教育資金 平均予想金額は1,436万円、調査開始以来最高額に!
・「給付型奨学金をもっと利用しやすくしてほしい」高校生以下・浪人生の親の約9割
・自分の子どもに就いてほしい職業 男子・女子の親ともに1位は「公務員
・子どもに目指してほしい“理想の大人” 有名人では1位「芦田愛菜さん」

アンケート調査結果

◆親の6割半が「子どもの学力や学歴は教育費次第で決まる」と実感
◆親の7割強が「早期の知育や英才教育は子どもの将来のために重要」と実感

大学生以下の子どもがいる20歳以上の男女1,000名(全回答者)に、子どもの教育や教育費に関する内容について、自身の考えや状況がどの程度あてはまるか聞きました。

≪子どもの学力や学歴は教育費にいくらかけるかによって決まると感じる≫では、「非常にあてはまる」が16.7%、「ややあてはまる」が50.0%で、合計した「あてはまる(計)」は66.7%となりました。教育費の多寡が子どもの学力や学歴と強く関係していると実感している親が多いようです。

≪老後の備えより子どもの教育費にお金を回したい≫では「あてはまる(計)」は62.5%、≪早期の知育や英才教育は子どもの将来のために重要だ≫では「あてはまる(計)」は71.2%とどちらも半数を超えたのに対し、≪スポーツや芸術の習い事よりも学習塾に教育費をかけたい≫では「あてはまる(計)」は39.2%と半数未満にとどまる結果となりました。 (図1)

子どもの教育資金に関する調査2023-01
(図1)

◆親の8割半が「多少費用がかさんでも大学等へ進学させたい」と回答

全回答者(1,000名)に、子どもの大学等(大学・短期大学専門学校、以下同様)への進学に関する意識について聞いたところ、「多少費用がかさんでも進学させたい(計)」(「非常に」と「やや」の合計、以下同様)が85.2%、「費用がかさむなら進学させなくてもよい(計)」が14.8%となりました。

子どもの大学等の入学金・授業料等の費用については、「費用にこだわらず子どもの希望を優先させたい(計)」が79.4%、「費用が極力抑えられる学校を選択させたい(計)」が20.6%となりました。(図2)


(図2)

◆親の4割半が「学生時代にはアルバイトをせず学業に専念してほしい」と回答
◆親の6割が「海外留学や海外研修は多少費用がかさんでも経験させたい」と回答

子どもの学校への通学については、「自宅から遠ければ下宿や寮生活をさせてもよい(計)」が45.5%、「自宅から通える学校を選択させたい(計)」が54.5%となりました。

子どもの学生時代のアルバイトについては、「アルバイトはせず学業に専念してほしい(計)」が44.8%、「アルバイトをして学生生活の費用に充ててほしい(計)」が55.2%となりました。

海外留学や海外研修については、「多少費用がかさんでも経験させたい(計)」が59.3%、「費用がかさむなら経験させなくてもよい(計)」が40.7%となりました。(図3)


(図3)

◆「子どもの教育費の負担を重いと感じる」親の6割半、大学生等の親では8割強
◆子どもの教育費をいつまで親が負担するべきだと思う? 「大学・短大・専門学校卒業まで」が突出

全回答者(1,000名)に、≪子どもの教育費の負担を重いと感じる≫にどの程度あてはまるか聞いたところ、「非常にあてはまる」が25.0%、「ややあてはまる」が41.9%で、合計した「あてはまる(計)」は66.9%となりました。
子どもの就学段階別にみると、「あてはまる(計)」と回答した親の割合は、未就学児の親では56.5%、小学生の親では58.1%、中高生の親では71.4%、大学生等(予備校生・浪人生・大学生・短期大学生・専門学校生、以下同様)の親では81.3%と、子どもの就学段階が上がるほど高くなりました。 (図4)


(図4)

また、子どもの教育費をいつまで親が負担するべきだと思うか聞いたところ、「大学・短大・専門学校卒業まで」が55.7%と突出して高くなり、「就職するまで」が22.6%、「大学院卒業まで」が11.0%、「高校卒業まで」が8.2%、「義務教育終了まで」が2.5%となりました。 (図5-6)


(図5-6)

◆「子どもの学校生活に不安を感じる」親の6割半、2年連続で下降する結果に

全回答者(1,000名)に、子どもの将来に関する項目を提示して、どの程度不安を感じるか聞きました。

≪学校生活≫では、「不安を感じる(計)」(「非常に」と「やや」の合計、以下同様)が63.9%となりました。

子どもの就学段階別にみると、「不安を感じる(計)」と回答した親の割合は、未就学児の親(77.0%)が最も高くなりました。(図8)

子どもの学校生活に不安を感じる親の割合を過去の調査結果と比較すると、2021年74.0%→2022年70.8%→2023年63.9%と、昨年みられた下降傾向が続く結果となりました。“ウィズコロナ”時代に対応した学校生活のあり方が模索・議論されるにつれ、子どもの学校生活に対する親の不安感が和らいでいるのではないでしょうか。(図9)


(図8)(図9)

◆「子どものインターネット・SNS利用に不安を感じる」親の7割、小学生の親では8割

≪インターネットやSNSの利用≫では、「不安を感じる(計)」は70.6%となりました。

子どもの就学段階別にみると、「不安を感じる(計)」と回答した親の割合は、未就学児の親(78.6%)と小学生の親(80.6%)で特に高くなりました。(図10)


(図10)

◆「子どもの教育資金に不安を感じる」親の7割半、中高生の親では8割

高校生以下の子どもの親、または予備校生・浪人生の親(756名)に、≪受験・進学≫についてどの程度不安を感じるか聞いたところ、「不安を感じる(計)」は79.8%となりました。

子どもの就学段階別にみると、「不安を感じる(計)」と回答した親の割合は、未就学児の親では74.6%、小学生の親では79.8%、中高生の親では84.1%と、就学段階が上がるにつれ高くなりました。(図11)

(図11)※予備校生・浪人生の親の結果はn数が少ないため参考値

全回答者(1,000名)に、≪就職活動≫についてどの程度不安を感じるか聞いたところ、「不安を感じる(計)」は76.2%となりました。(図12)

また、≪結婚・出産≫についてどの程度不安を感じるか聞いたところ、「不安を感じる(計)」は64.8%となりました。(図13)

◆「子どもの教育資金に不安を感じる」親の7割半、中高生の親では8割
◆教育資金に不安を感じる理由 1位「収入の維持・増加に自信がない」

全回答者(1,000名)に、≪教育資金≫について、どの程度不安を感じるか聞いたところ、「不安を感じる(計)」は75.4%となりました。

子どもの就学段階別にみると、「不安を感じる(計)」と回答した親の割合は、中高生の親(79.0%)が最も高くなり、小学生の親(78.6%)、未就学児の親(76.2%)と続きました。(図14)

子どもの教育資金に不安を感じている親(754名)に、不安を感じる理由を聞いたところ、「収入の維持や増加に自信がない」(41.8%)が最も高くなりました。次いで高くなったのは、「教育資金がどのくらい必要となるかわからない」(38.5%)、「社会保険料の負担増」(34.7%)、「収入が不安定」(22.1%)、「病気やケガで収入が途絶えるリスク」(20.3%)でした。(図15)

◆「コロナ禍で子どもの教育に対する不安が増加した」親の約8割、中高生の親では8割半

家計や子どもの教育に対するコロナ禍の影響について質問しました。

全回答者(1,000名)に、家計や教育へのコロナ禍の影響について聞いたところ、≪子どもの教育に対する不安≫では「増加(計)」(「非常に」と「やや」の合計、以下同様)が77.0%、「減少(計)」が23.0%となり、コロナ禍による、子どもの教育に対する不安の高まりが見て取れました。

子どもの就学段階別にみると、「増加(計)」と回答した親の割合は、中高生の親(83.7%)が最も高くなりました。(図16)


(図16)

◆「コロナ禍で家計が悪化した」親の7割強
◆「コロナ収束後は、子どもの教育費を増やしたい」親の7割が希望

家計や教育費についてみると、≪家計≫では「改善(計)」が27.4%、「悪化(計)」が72.6%、≪子どもの教育費≫では「増加(計)」が57.7%、「減少(計)」が42.3%となりました。(図17)

≪コロナ収束後は、子どもの教育費を増やしたいと思う≫か聞いたところ、「増やしたいと思う(計)」が69.8%、「増やしたいとは思わない(計)」が30.2%となりました。親の多くが、コロナ禍が落ち着いた際には子どもの教育に対しお金をかけていきたいと考えているようです。(図18)


(図17)(図18)

◆「コロナ禍で教育資金としての備えが減少した」親の6割
◆「コロナ禍で教育資金に対する不安が増加した」親の7割半

教育資金についてみると、≪教育資金としての備え≫では「増加(計)」が39.6%、「減少(計)」が60.4%となりました。

コロナ禍による家計の状況別にみると、「減少(計)」と回答した親の割合は、家計が悪化した親では71.9%と、家計が改善した親(29.9%)と比べて42.0ポイント高くなりました。家計が悪化した家庭ほど、教育資金の準備状況も悪化している実態が明らかとなりました。(図19)

≪教育資金に対する不安≫では「増加(計)」が76.0%、「減少(計)」が24.0%となりました。

コロナ禍による家計の状況別にみると、「増加(計)」と回答した親の割合は、家計が悪化した親では79.2%と、家計が改善した親(67.5%)と比べて高くなりました。(図20)


(図19)(図20)

◆小学生から社会人になるまでに必要な教育資金 平均予想金額は1,436万円、調査開始以来最高額に

子どもの教育のための資金について、いくらくらい必要だと見積もっている親が多いのでしょうか。

未就学児の親(248名)に、子どもが小学生から社会人になるまでに、教育資金はいくらくらい必要だと思うか聞いたところ、「1,000万円~1,400万円位」(31.5%)と「2,000万円~2,400万円位」(28.6%)に多くの回答が集まり、平均予想金額は1,436万円でした。(図21)

平均予想金額を過去の調査結果と比較すると、2021年1,266万円→2022年1,377万円→2023年1,436万円と、調査開始以来最も高い水準となりました。物価高騰や相次ぐ値上げラッシュを受け、必要な教育費の増加を予想する親が多いのではないでしょうか。(図22)


(図21)(図22)

◆教育資金として子どもの祖父母からこれまでにいくらくらい資金援助を受けた? 平均は104万円

全回答者(1,000名)に、子どもの教育資金として子どもの祖父母(自分の親や義理の親)からこれまでにいくらくらい資金援助してもらっているか聞いたところ、「0円」(46.6%)に半数近くの回答が集まったほか、「~40万円位」(16.2%)や「100万円位」(13.0%)にも回答が集まり、平均は104万円でした。

子どもの就学段階別にみると、資金援助してもらっている金額の平均は、未就学児の親が87万円、小学生の親が94万円、中高生の親が108万円、大学生等の親が127万円でした。(図23)


(図23)

◆学校外教育費の平均支出金額は16,861円/月、昨年から2,432円の増加

習い事や家庭学習、教室学習などにかける費用(学校外教育費)の支出状況を聞きました。

全回答者(1,000名)に、スポーツや芸術などの習い事、家庭学習、教室学習のそれぞれに1ヶ月あたりいくらくらい支出しているか聞き、それぞれの平均支出金額を合計したところ、16,861円/月となりました。

平均支出金額の合計を過去の調査結果と比較すると、2022年14,429円→2023年16,861円と2,432円の増加となりました。(図24)

子どもの就学段階別に平均支出金額の合計をみると、未就学児の親では9,384円/月、小学生の親では17,712円/月、中高生の親では23,131円/月、大学生等の親では17,111円/月となりました。

平均支出金額の合計を昨年の調査結果と比較すると、いずれの層でも増加がみられ、大学生等の親では4,357円の増加(2022年12,754円→2023年17,111円)となりました。“ウィズコロナ”時代に対応した学校外教育サービスの活用機会が増加しているのではないでしょうか。(図25)


(図24)(図25)

◆子どものこづかいの平均額 小学生では2,096円/月、中高生では7,178円/月
◆「子どもの携帯・スマホ料金に支出している」小学生の親では4割

高校生以下の子どもと同居している親(748名)に、子どものこづかいや、携帯電話・スマートフォンの通信・通話料金への支出状況について聞きました。

子どもの≪こづかい≫に支出している親の割合を子どもの就学段階別にみると、未就学児の親では20.6%、小学生の親では45.6%、中高生の親では81.0%でした。(図26)

子どものこづかいに支出している親(368名)の平均支出金額は、未就学児の親では1,300円/月、小学生の親では2,096円/月、中高生の親では7,178円/月となりました。(図27)

(図26)(図27)

また、子どもの≪携帯・スマホの通信・通話料金≫に支出している親の割合を子どもの就学段階別にみると、未就学児の親では22.6%、小学生の親では39.5%、中高生の親では92.9%でした。(図28)


(図28)

◆子どもの進学費用のための備え 平均支出金額は18,372円/月、昨年から2,682円の増加

続いて、高校生以下の子どもの親、または予備校生・浪人生の親(756名)に、子どもの進学費用のための備えとして、一人あたり月々いくらくらい支出をしているか聞いたところ、「0円」(23.7%)に最も多くの回答が集まったほか、「10,000円~14,999円」(18.8%)や「20,000円~29,999円」(18.0%)、「30,000円以上」(20.8%)にも回答が集まり、平均は18,372円/月でした。(図29)

平均支出金額を過去の調査結果と比較すると、2022年15,690円→2023年18,372円と2,682円の増加となりました。(図30)


(図29)(図30)

◆子どもを大学等へ進学させるための教育資金の準備方法 1位「銀行預金」2位「学資保険」

子どもを進学させるための教育資金を準備する際、どのような方法を活用している人が多いのでしょうか。

高校生以下の子どもの親(748名)に、大学等への進学のための教育資金を、どのような方法で準備しているか聞いたところ、「銀行預金」(57.2%)が最も高くなり、「学資保険」(49.7%)、「資産運用(株式投資、投資信託、つみたてNISA等)」(20.7%)、「財形貯蓄」(12.4%)、「(学資保険以外の)生命保険」(11.2%)が続きました。(図31)

他方、大学生等の親(予備校生・浪人生を含まない)(244名)に、大学等への進学のための教育資金を、どのような方法で準備してきたか聞いたところ、「銀行預金」(71.3%)が突出して高くなり、「学資保険」(45.1%)、「奨学金」(15.6%)、「財形貯蓄」「子どもの祖父母(自分の親や義理の親)からの資金援助」(いずれも10.2%)が続きました。(図32)


(図31)(図32)

◆高校生以下の子どもの親の4割が「“子どもへのお年玉”を教育資金として貯めている」と回答

高校生以下の子どもの親(748名)に、お年玉やお祝い金、児童手当を子どもの大学等へ進学させるための教育資金として貯めているか聞いたところ、「教育資金として貯めている」と回答した親の割合は、≪子どもへのお年玉≫では39.8%、≪子どもへのお祝い金(入学祝い・卒業祝いなど)≫では44.9%、≪児童手当≫では44.0%となりました。(図33)

他方、大学生等の親(予備校生・浪人生を含まない)(244名)に、お年玉やお祝い金、児童手当を子どもの大学等へ進学させるための教育資金として貯めていたか聞いたところ、「教育資金として貯めていた」と回答した親の割合は、≪子どもへのお年玉≫では23.4%、≪子どもへのお祝い金(入学祝い・卒業祝いなど)≫では31.6%、≪児童手当≫では27.9%となりました。(図34)


(図33)(図34)

◆「大学等の学費は高すぎる」高校生以下・浪人生の親の8割半
◆「大学等の学費を無償化してほしい」高校生以下・浪人生の親の8割半
◆「給付型奨学金をもっと利用しやすくしてほしい」高校生以下・浪人生の親の約9割

高校生以下の子どもの親、または予備校生・浪人生の親(756名)に、大学等の学費(入学金・授業料)や奨学金に関する意識について聞きました。

≪大学等の学費は高すぎると思う≫では、「非常にそう思う」が48.8%、「ややそう思う」が37.2%で、合計した「そう思う(計)」は86.0%となりました。また、≪大学等の学費を無償化してほしい≫では、「そう思う(計)」は86.2%となりました。(図35)

奨学金には、返済が不要な給付型奨学金と、返済が必要な貸与型奨学金があり、さらに貸与型奨学金には無利子で借りるものと有利子で借りるものがあります。

≪給付型奨学金(返済不要)をもっと利用しやすくしてほしい≫では「そう思う(計)」は87.0%、≪貸与型奨学金(無利子で借りる)をもっと利用しやすくしてほしい≫では「そう思う(計)」は82.1%となりました。奨学金の利用に対して、今のままでは利用しづらいという実感を持っている人が多いのではないでしょうか。(図36)


(図35)(図36)

◆「子どもに有利子の貸与型奨学金を利用してもらいたい」高校生以下・浪人生の親の4割
子どもに利用してもらいたい金額の平均は332万円
◆「貸与型奨学金を利用した場合、返済時に支援したいと思う」高校生以下・浪人生の親の8割

高校生以下の子どもの親、または予備校生・浪人生の親(756名)に、子どもに貸与型奨学金(有利子で借りる)を利用してもらいたいと思うか聞いたところ、「利用してもらいたいと思う」は40.4%、「利用してもらいたいと思わない」は41.5%、「わからない」は18.1%となりました。(図37)

子どもに貸与型奨学金(有利子で借りる)を利用してもらいたい親(305名)に、子どもに貸与型奨学金を総額でいくらくらい借りてもらいたいか聞いたところ、「100万円未満」や「100万円~200万円未満」(いずれも18.4%)、「200万円~300万円未満」(16.4%)、「300万円~400万円未満」(14.4%)などに回答が集まり、平均は332万円でした。(図38)

また、高校生以下の子どもの親、または予備校生・浪人生の親(756名)に、子どもが貸与型奨学金を利用した場合、返済時に支援したいと思うか聞いたところ、「そう思う(計)」は80.2%となりました。(図39)


(図37)(図38)(図39)

◆「教育ローンを利用したい」高校生以下・浪人生の親の3割、平均借入希望額は340万円

次に、教育ローンの利用意向について質問しました。

高校生以下の子どもの親、または予備校生・浪人生の親(756名)に、子どものために教育ローンを利用したいと思うか聞いたところ、「利用したいと思う」は30.4%、「利用したいと思わない」は51.1%、「わからない」は18.5%となりました。教育ローンについては、利用に消極的な親が多いことがわかりました。(図40)

子どものために教育ローンを利用したい親(230名)に、子どものために教育ローンを総額でいくらくらい借りたいか聞いたところ、「100万円未満」(22.2%)や「200万円~300万円未満」(18.7%)に多くの回答が集まり、平均は340万円でした。(図41)


(図40)(図41)

◆小学生の親の約4割が「教室学習費用を今後、増やしたい」と回答

全回答者(1,000名)に、子どもの学校外教育費について、今後、増やしたいと思うか、減らしたいと思うか聞いたところ、≪スポーツや芸術などの習い事(水泳やダンス教室、ピアノ教室、運動系部活、文化系部活など)≫では「増やしたい」は20.7%、「変えたくない」は68.4%、「減らしたい」は10.9%となりました。また、≪家庭学習費用(通信教育、書籍など)≫では「増やしたい」は19.1%、「変えたくない」は70.0%、「減らしたい」は10.9%、≪教室学習費用(学習塾、英会話、そろばん教室、プログラミング教室など)≫では「増やしたい」は26.1%、「変えたくない」は63.7%、「減らしたい」は10.2%となりました。

「増やしたい」と回答した親の割合を子どもの就学段階別にみると、小学生の親では≪スポーツや芸術などの習い事≫は25.4%、≪家庭学習費用≫は23.0%、≪教室学習費用≫は37.1%となりました。(図42)(図43)(図44)


(図42)(図43)(図44)

◆「子どものプログラミング教育にお金をかけたい」親の約5割、かけたいと思う金額は平均7,301円/月
◆「子どもの英語教育にお金をかけたい」親の6割、かけたいと思う金額は平均7,919円/月

全回答者(1,000名)に、子どものプログラミング教育について聞いたところ、今後お金をかけたいと思う親の割合は47.7%となりました。

お金をかけたい親(477名)に、子どものプログラミング教育に、今後、1ヶ月あたりいくらくらいお金をかけたいと思うか聞いたところ、「5,000円~10,000円未満」(43.4%)に最も多くの回答が集まり、平均は7,301円でした。(図45)

また、子どもの英語教育について聞いたところ、今後お金をかけたいと思う親の割合は59.1%となりました。

お金をかけたい親(591名)に、子どもの英語教育に、今後、1ヶ月あたりいくらくらいお金をかけたいと思うか聞いたところ、こちらも「5,000円~10,000円未満」(44.7%)に最も多くの回答が集まり、平均は7,919円でした。(図46)


(図45)(図46)

アンケート結果:子どものプログラミング・英語教育について

◆子どもに目指してほしい“理想の大人” 有名人では1位「芦田愛菜さん」
◆子どもに目指してほしい“理想の大人” アニメキャラでは1位「モンキー・D・ルフィ
◆子どもに目指してほしい“理想の大人” 歴史上の人物では1位「徳川家康

全回答者(1,000名)に、自分の子どもに目指してほしい“理想の大人”のイメージに合う有名人やアニメキャラ、歴史上の人物について聞きました。

有名人では、1位「芦田愛菜さん」、2位「大谷翔平さん」、3位「イチローさん」となりました。昨年1位だった「大谷翔平さん」を抑えて、「芦田愛菜さん」が初の1位となりました(※)。

選んだ理由をみると、1位の「芦田愛菜さん」については「しっかりしていて、誠実な印象があるから」や「学業と仕事を両立させているから」、2位の「大谷翔平さん」については「目標が明確で信念を持っているイメージだから」、3位の「イチローさん」については「目標に向かって何をすべきかわかっており、それを言葉にできて相手に伝えることができるから」といった回答が挙げられました。(図47)

※子どもの教育資金と学資保険に関する調査2015 https://www.sonylife.co.jp/company/news/26/nr_150313.html
子どもの教育資金と学資保険に関する調査2016 https://www.sonylife.co.jp/company/news/27/nr_160302.html
子どもの教育資金に関する調査2017 https://www.sonylife.co.jp/company/news/28/nr_170314.html
子どもの教育資金に関する調査2018 https://www.sonylife.co.jp/company/news/29/nr_180125.html
子どもの教育資金に関する調査2019 https://www.sonylife.co.jp/company/news/30/nr_190228.html
子どもの教育資金に関する調査2020 https://www.sonylife.co.jp/company/news/2019/nr_200327.html
子どもの教育資金に関する調査2021 https://www.sonylife.co.jp/company/news/2020/nr_210302.html
子どもの教育資金に関する調査2022 https://www.sonylife.co.jp/company/news/2021/nr_220308.html


(図47)

アニメキャラでは、1位「モンキー・D・ルフィONE PIECE)」、2位「孫悟空(ドラゴンボール)」、3位「フグ田マスオサザエさん)」「竈門炭治郎鬼滅の刃)」となりました。

選んだ理由をみると、1位の「モンキー・D・ルフィ」については「目標に向かって真っすぐ進むイメージがあるから」、2位の「孫悟空」については「たくましくて、優しくて、強い人だから」、3位の「フグ田マスオ」については「優しくて頼りになるから」、「竈門炭治郎」については「仲間を思いやる優しい気持ちを持っているから」といった回答が挙げられました。(図48)

歴史上の人物では、1位「徳川家康」、2位「織田信長」、3位「坂本龍馬」となりました。

選んだ理由をみると、1位の「徳川家康」については「さまざまな困難を乗り越えたから」や「チャンスを待てる人になってほしいから」といった回答が挙げられました。(図49)


(図48)(図49)

◆自分の子どもに就いてほしい職業 男子の親では1位「公務員」2位「会社員」3位「医師」
◆自分の子どもに就いてほしい職業 女子の親では1位「公務員」2位「看護師」3位「医師」

最後に、全回答者(1,000名)に、自分の子どもに就いてほしい職業を聞きました。

男子の親では、1位「公務員」、2位「会社員」、3位「医師」、4位「研究者」、5位「医療関係職(医師、看護師など除く)」となりました。

選んだ理由をみると、1位の「公務員」については「安定していて長く勤められそうだから」、2位の「会社員」については「安定した生活を送ってほしいから」、3位の「医師」については「社会に貢献してほしいから」といった回答が挙げられました。(図50)

女子の親では、1位「公務員」、2位「看護師」、3位「医師」、4位「会社員」、5位「教師」でした。

選んだ理由をみると、1位の「公務員」については「景気に左右されず安定しているから」、2位の「看護師」については「人のために働いてほしいから」、3位の「医師」については「人の役に立ってほしいから」といった回答が挙げられました。(図51)


(図50)(図51)

アンケート結果:学校以外での教育費の平均支出金額(子ども一人あたり・月額)の合計

注:本調査レポートの百分率表示は小数点第2位で四捨五入の丸め計算を行っているため、合計しても100%とならない場合がございます。
また、属性別集計において抜粋して表示している場合は、n数を合計しても全体と一致しないことがございます。

調査概要

調査タイトル
子どもの教育資金に関する調査2023

調査対象
ネットエイジアリサーチのモニター会員を母集団とする
大学生以下の子どもがいる20歳以上の男女

調査期間
2023年1月26日1月27日

調査方法
インターネット調査

調査地域
全国

有効回答数
1,000サンプル(有効回答から各条件がほぼ均等になるように抽出)
(内訳)親の性別×子の性別×子の通う学校(未就学、小学校、中学校・高校、
大学短期大学専門学校予備校)で16分割、ほぼ均等割付

調査協力会社
ネットエイジア株式会社

ソニー生命調べ