北京証券取引所への上場を目指す、新郷市花渓科技(872895/北京)が3月21日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。1400万株を発行予定で、公募価格は6.60元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。
 
 同社は2008年に設立し、17年に株式会社化した。河南省新郷市に本社を構え、牽引式・自走式・刈取機接続式の各種刈取り結束機、コーンヘッダーなど農業機械の研究開発、生産、販売を主業務とする。22年1〜9月期における売上高の93.97%が刈取り結束機、6.03%がコーンヘッダーだ。100%国内向けの販売で、華中、西北地域が約35%、華北地域が約20%となっている。
 
 刈取り結束機の販売台数は19年が1176台、20年が1842台、21年が2237台で、20年の中国国内シェアは約4.48%で業界第4位。また、中国農業機械工業協会のデータによれば、21年の刈取り結束機市場シェアは16.47%で業界第1位となっている。

 同社は農機工業の密集地域である河南省に位置し、社外製品との高い互換性、組み合わせ性を持っていること、新しい製品や技術の開発能力に長けていること、自社の「花渓玉田」農機ブランドが国家工商管理総局商標局から「中国馳名商標」の認定を受けるなど高いブランド力を持つこと、充実したアフターサービス体制を構築していることなどを強みとしており、新規上場で資金を調達して生産能力の拡大を目指す。

 22年12月期の売上高は1億3847万元(前期比20.60%減)、純利益は2477万元(同12.95%減)。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

【北京IPO】農業機器の新郷市花渓科技が21日に公募開始、1400万株発行予定