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 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は大会の終盤を迎えている。3度目の世界一を狙う侍ジャパン3月21日ファイナル進出の切符を懸けメキシコ代表との準決勝を迎える。

 日本代表を率いる栗山英樹監督は、メキシコ戦の先発投手佐々木朗希(21)を起用することを明言しており、日本のファンからの若き右腕への期待は高まる一方だ。

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 すでに米国内では決戦のマウンドを託された佐々木、さらに試合に向け調整を続けている侍ジャパンメンバーの動向を伝えるトピックで溢れており、その中には決勝に向け、大いに気になる情報も含まれているようだ。

 米国紙『La Opinión』では3月20日、準決勝で先発する佐々木の特集記事を配信。同メディアは「WBCの準決勝でメキシコと対戦する投手はロウキ・ササキが発表された。 21歳の投手は、プロ入り2年目で日本の野球界にセンセーションを巻き起こした」と佐々木を紹介しており、さらに「身長188センチの日本の右利き選手はさまざまな投球と時速103マイルにも達する速球を持っている。これは同胞のショウヘイ・オオタニのスピードを上回る球速だ」とスキルを強調している。

 また米放送局『CBS Sports』でも日本人右腕について「21歳の天才であり、世界で最もエキサイティングな投手の1人だ。昨シーズン、彼は20試合に出場し、129イニングで防御率2・02と 7・52の奪三振率を記録した。昨年4月、日本プロ野球リーグで約 30年ぶりとなる19奪三振パーフェクトゲームを達成し、世界的な波を起こした」として、NPBでの実績を称えている。

 メキシコ戦で登板する佐々木への大きな期待を米国内各メディアが報じている。そしてその一方で、『CBS Sports』では、決勝に進出した場合の日本チームの情報にも触れている。

 同メディアは「日本代表の監督、ヒデキ・クリヤマは日曜、投手起用について言及し、ササキメキシコ戦で先発することを発表したが、エンゼルス二刀流スターであるオオタニが決勝で投球できるかどうかは明らかにしなかった」と指摘。

 大谷の決勝戦での救援登板もあり得るとして「オオタニはリリーフ登板する可能性があり、アメリカチームが進出した場合、アメリカチームとエンゼルスのチームメイト、マイク・トラウトとの対戦が組まれる可能性があるようだ」と記している。

 侍ジャパンにとって、大一番となる準決勝の佐々木のピッチング、さらにその先にあるかもしれない大谷の決勝での登板。やはり今大会は最後の瞬間まで目を離すことは出来そうにないようだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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