1966年静岡市一家4人殺害事件で死刑が確定していた袴田​​巖さん(87歳)の再審開始が決定したことを受け、日弁連(小林元治会長)は3月20日えん罪被害からの救済が近づいたことを心から歓迎するとする会長談話を発表した。

日弁連は、約42年にわたって弁護団による再審請求を支援してきた。

談話では「一刻も早く再審公判が開始され、その迅速な審理によって、袴田氏が無罪判決を得て、真の自由を獲得できるよう強く希望する。このようなえん罪が二度と発生しないよう再審法改正を含めえん罪を防止するための制度改革の早期実現に向けて一層の努力を続ける」としている。

この事件をめぐっては、東京高裁が3月13日、検察官の即時抗告を棄却し、再審を認めた。東京高検が3月20日、特別抗告を断念したことで、2014年3月の静岡地裁の再審開始決定が確定した。

「袴田さん、えん罪からの救済近づいた」 日弁連会長が再審決定に「心から歓迎」表明