ストーリーはだいぶ違うのだが、親友のために全力疾走するところが「走れメロス」のワンシーンと重なって見えたのは私だけだろうか?
その犬は飼い主からニンジンをもらうと、それを口にくわえ、猛ダッシュで走り去っていった。どこに向かうのかというと、大親友の馬のところだ。
犬はニンジンが大好きな馬に食べさせてあげようと、いそいで運んでいたのだ。
犬は共感力が高く、思いやりにあふれる生き物だ。自分にとってのごちそうですら、仲間に分け与えようとすることがこれまでの研究でわかっている。
のどかな地域で暮らす犬には、大親友の馬がいる。犬は飼い主からニンジンをもらうと、それを口にくわえ全力疾走で走り去っていった。
どこに向かうのかと思えば、馬のいるところだ。犬は口にくわえたニンジンを馬に差し出して食べてもらおうとしたのだ。
馬はニンジンが大好物。犬はもらったニンジンを自分で食べるようなことはせず、届けることだけに専念したようだ。
馬にニンジンを渡すと、犬は飼い主に呼ばれ、家の中へと戻っていった。
飼い主に馬に運ぶようにお願いされたのかもしれないが、食べ物をもらったのに、自分で食べずに仲間にすべて渡すという行為は、自制心と仲間に対する愛情の現れともいえるかもしれない。
普段から犬と馬はとても仲が良いそうだ。
written by parumo
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