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今月17日から19日にサウジアラビアで開催されたF1サウジアラビア・グランプリのレースでは、世界中のF1ファンが白熱したようだ。決勝レースの前にはサウジアラビアの国歌がブラスバンドによって演奏された。しかしこの演奏が、プロのブラスバンドが演奏したものとは思えないレベルだったことから、多くの人に笑いをもたらしてしまったようだ。英ニュースメディア『The Daily Star』などが伝えている。

今月19日にサウジアラビアのジェッダ市内でF1サウジアラビア・グランプリの決勝レースが行われた。海外線沿いに2021年に建設された全長6.174キロメートルのジェッダ・コーニッシュ・サーキットではレース前にサウジアラビアの国歌がブラスバンドによって演奏された。

レースに参戦するF1ドライバーを含め、多くのF1ファンが集まる厳かな中で、指揮者がタクトを振ると50人ほどの演奏者が一斉に楽器を演奏した。テンポ良く鳴り響くバスドラムに合わせてトランペットサックスなどの管楽器の音色が聞こえてくるのだが、一部の演奏者から「ピーッ」といった、音程の外れた音が聞こえてくる。それは一瞬だけでなく、演奏の間ずっと聞こえていた。

当時撮影された映像には、レッドブル・レーシング所属の“チェコ”の愛称で呼ばれるメキシコ人ドライバー、セルジオ・ペレス氏(Sergio Pérez、33)と、メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム所属のイギリス人ドライバーのジョージ・ラッセル氏(George Russell、25)の2人が並んで演奏を聞いている様子があった。

ところがラッセル氏は、ブラスバンドの演奏に耐えられなかったのか、笑いをこらえているようにも見える。そして、当時の映像を目にした人たちからはこのような声が上がった。

「笑いをこらえるジョージと『信じられない!』といったような表情をするチェコペレス)がいいね!
「演奏が始まった瞬間に飲んでいたビールでむせてしまったわ。今日はこんな素晴らしい喜劇を見られるとは思わなかった(笑)」
「こんな笑ったのは何年ぶりだろう。レース前なのに吐きそうなほど笑ったわ。シェアしてくれてありがとう。一生もののお笑い動画だわ。」

多くの人に笑いをもたらしたサウジアラビアブラスバンドだが、映像では指揮者を含め全ての演奏者が真剣な面持ちで国歌を演奏している様子がある。ちなみに演奏の後に行われた決勝レースではペレス氏が優勝を果たし、ラッセル氏は4位という結果だった。今回“音程外し”のサウジアラビア国歌の演奏は、ペレス氏に幸運を運んだようだ。

画像は『The Daily Star 2023年3月19日付「‘Horrific’ Saudi anthem played so badly that F1 drivers have to hold back laughter」(Image: Twitter@nicklehmann94)(Image: Sky Sports)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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