消防士

火災や爆発、事故が起きたとき、人命救助に当たってくれる消防士たち。命がけのその活動は誰からも感謝されている。

そんななか、アメリカでは消防士の自宅が火災に見舞われ、愛する家族を失うという悲劇が起きてしまった。『PEOPLE』『Yahoo News』などが報じている。


■煙のせいで動けなくなる

イリノイ州シカゴ市で7日、ノース・ラザフォード通りにあるウォルター・スチュワートさん宅のキッチンから火災が発生した。

妻のサマー・デイ=スチュワートさん、オータムちゃん(9)、エズラくん(7)、そしてエモリーくん (2)の4名が、当日から数日後に死亡。

煙の探知機は設置されていたが、いずれも多く吸ったせいで、一酸化炭素中毒や窒息を起こしたとみられている。


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■涙に暮れる祖母

ウォルターさんの母スーザン・マクドナルド・スチュワートさんは、メディアの取材に「孫たちは私に多くの愛と喜びを与えてくれました」「オータムは聡明で可愛らしく、弟たちの面倒もよく見る最高のお姉さん。輝く光のような存在でした。なぜこんなにも早く逝ってしまったのか…」と、涙ながらに語っている。

その日、出勤していたウォルターさんは、皮肉にも自宅の消火・救命活動にあたることに。無念の結果を目の当たりにしていた。


■市民に「善意の寄付を」

人命救助に命をかけるシカゴ市の消防士といえば、『シカゴファイア』という有名なドラマがある。シカゴ消防局51分署の熱き男たちの活躍や友情、信頼感、そして個々の人生を描くストーリーだ。

消防局はこのほど「葬儀その他の費用を皆で支えたい」として、ウォルターさんのためクラウドファンディングにページを開設。

ドラマのイメージと同様、シカゴ市の消防士たちは高いプライドで火災の現場に挑み、日々の訓練にも余念がないとのことだ。


■世間は深く同情

このニュースはツイッターにも投稿された。自らも消火・救命活動にあたったが、最愛の家族を4人も失ってしまったウォルターさんに、世間からは同情の声が多数寄せられている。

「消防士さんが自分の家族を守れなかったなんて、あまりにも気の毒。つらすぎる」「世の中のため命懸けで貢献してきたのに、そんな理不尽なことがあっていいのか」といった声が多いようだ。

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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ

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