日揮ホールディングス株式会社(代表取締役会長CEO 佐藤雅之)は、日揮グローバル株式会社(代表取締役社長執行役員:ファルハン・マジブ 以下、日揮グローバル)が、3月22日よりスマート保安の最適化を支援するリスクマネジメントソフトウェア「CoreSafety(R)」の提供を開始いたしましたので、お知らせします。

1. 産業保安を取り巻く環境

 国内の石油精製、石油化学・化学プラントは、建設から50年以上が経過し老朽化が進む一方で、熟練した保全従事者の定年による離脱が進んでいることから、IoTやビッグデータを活用し、経験知に依存しない「スマート保安」の導入の必要性が叫ばれています。

 具体的なスマート保安の将来像として、センサー・IoT技術による各機器・設備に関する稼働状況などのデータや、ドローン・ウェアラブルなどによる巡視データなどの大量のデータを収集したビッグデータを分析することで、高度な判断による異常検知や運転の最適化が可能となり、さらに保安業務の合理化・保安レベルの向上に繋がっていくことが期待されています。

 これまで、設備・機器のメンテナンスを合理化するセンサー・IoTやドローン・ウェアラブルなどの様々なスマート技術が開発されてきました。しかし、プラントのスマート保安の核となる高度な判断を行うマネジメントシステムにおいては、プラント設備・機器が持つ事故を引き起こす可能性(リスク)を把握した上で最新の設備・機器の運転・保全状況と照らし合わせることが重要であることから、既存のアプローチではリスクアセスメントに関する高度な知識を有する熟練した技術者が不可欠である一方、熟練した保安技術者育成の難しさや、さらに導入に際する投資の効果が見えないことなどがスマート保安導入上の課題として指摘されています。

2.「CoreSafety(R)」の概要と特長

 世界各地で豊富なプロジェクト遂行実績を有する日揮グローバルが開発した「CoreSafety(R)」は、英国の原子力業界をはじめ、高度かつ確実な安全管理が求められる分野で幅広く利用されている事故想定シナリオ管理手法「フォルトスケジュール」をベースに開発しています。

「CoreSafety(R)」は、

1. 高度な知識を必要としないシンプルな「インターフェース

2. データベースのセットアップを容易にする「ライブラリー機能」

3. 「イニシエータ」で、重点管理機器情報を一元管理

4. 具体的な管理状況を表示する「セーフティパフォーマンスモニタリング機能」

などの特長を有しており、既存のスマート保安技術ではデータの収集に特化したものが多い中で、リスクの「見える化」や熟練技術者が必要なリスクアセスメントをサポートする機能など、これまで指摘されていた様々な課題を解決し、さらに組織内の保安部門のみならず、多くの部門で「見える化」した情報をもとに業務の合理化が可能になるとともに、事業所レベル、全社レベルでリスクデータの共有を可能とし、効率的で最適化された「スマート保安」の実現に貢献するリスクマネジメントソフトウェアです。また、CoreSafety(R)を安心して使用して頂けるよう、情報セキュリティマネジメントおよびクラウドサービスセキュリティの国際規格であるISO 27001/ISO27017の両認証を取得しています。

サービスの詳細につきましてはこちらをご覧ください。
https://sales.coresafety.biz

3.CoreSafety(R)の契約方法

 CoreSafety(R)は、長期利用によって精度が向上し、さらに効果的なリスクマネジメントが期待できることから、基本的に6ヶ月間からの月額料金制でサービスを提供いたします。

4. 今後の予定

 日揮グローバルは、日揮グループの国内EPC事業会社である日揮と協業し、日本国内の石油精製プラント、石油化学・化学プラント等の事業者を対象に、リスクマネジメントソフトウェアCoreSafety(R)の導入に向け積極的な営業活動を展開し、効率的で最適化された「スマート保安」の実現に貢献していく所存です。

配信元企業:日揮ホールディングス株式会社

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