22日、日本代表はキリンチャレンジカップウルグアイ代表戦に向けて千葉県内でトレーニングを実施した。

カタールワールドカップ(W杯)後初の活動となった今回のトレーニングキャンプの3日目。FW前田大然(セルティック)、MF久保建英(レアル・ソシエダ)は全体トレーニングには姿を見せなかった。

練習後、MF三笘薫(ブライトン&ホーヴ・アルビオン)がこのところの活躍について言及。急成長した訳ではないと理由を語った。

「自分のパフォーマンスが悪くても結果がついてくる試合もあるので、そこだけを見ている方は良い印象を持っているかもしれないですが、僕自身はめちゃくちゃ調子が良いわけではないです」

「毎試合コンスタントプレーできていますし、結果も残せていますが、チームの恩恵を凄く受けているので、僕が物凄く成長しているというわけではないです」

自身の調子やパフォーマンスが悪くても結果に繋がっている今シーズン。その中で数字を残していることについては「コンディションが最大ではない時でも、結果が出てゴールにつながっているシーンもあるので、柔軟な対応はできていると思います」と、対応力は身についたと語った。

特にW杯後に一気に結果を残したことで相手チームもかなり警戒を高め、厳しいマークに遭うことも多い。右サイドのソリー・マーチにボールが集まることも多い中、戦術的なものだと明かした。

「戦術上、なるべく高い位置を取って、なるべく裏のスペースを狙うところはあって、受けに行かないところもあります」

「あとは左のCBが右利きなので、低い位置に行かないとなかなか出にくい部分もあって、左利きだと供給しやすいと思います。戦術的にも試合では変わって来ます」

ブライトンというチーム全体でサッカーを組み立てているために、試合によって浮き沈みはあるという三笘。一方で、日本代表としては21日のトレーニングでも観覧の子供たちから大きな声援を受けており、期待が高まっている。

「今回はベテランの選手があまりいなくて、僕も中堅というか、W杯も経験していて、立ち位置は中心にならないといけないと思います」

「後輩も初招集の選手も多いので、そういうところで伝えなければいけないところは伝えますが、サバイバルでもあるので、僕も結果を出さなければいけないと思います。そこのバランスはしっかり考えたいです」

チームを引っ張ることを考えながらも、若い選手や初招集の選手へも伝えていきたいという三笘。W杯を含めて、ヨーロッパでプレーすることでプレーの幅は広がったという。

ウイングしかフロンターレ時代はやっていなくて、より結果を出すことにフォーカスしていましたが、ユニオンウイングバックをやって、ディフェンスラインもやりましたし、色々なサッカーをやることで経験値が上がってプレーの幅も広がっています」

「W杯を受けてそのせいという訳ではないですが、ここからプレミアが始まってリーグも厳しい中で結果を出さなければいけないですし、チームの目標はもっともっと高いので、モチベーションが良い結果に繋がっていると思います」

貪欲に結果を求めていくという三笘。3年半後には再びW杯がやってくる。

オリンピックに出て、海外に行って、プレミアに行って、良い時期にW杯があって、自分も成長した中であの大会があったのですごく運も良いと感じています」

「結果として悔しい部分もあるので、そこをしっかり持って3年半やるべきかなと思います」

その中で、次の大会へ向けての第一歩となる今回の麒麟チャレンジカップ。三笘にとっての位置付けは「毎試合結果を出してチームの勝利に貢献することは第一です」とコメント。「今後やりたいサッカーが見えるところだったり、意図が見える試合をしたいと思います。自分がチームの中心と思われる活躍をしたいです」と、活躍を誓った。


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