ミシェル・ンデゲオチェロが、待望のニュー・アルバム『オムニコード・リアル・ブック』を2023年6月16日に発売することが決定した。名門ブルーノートへ移籍してのリリースとなり、先行シングル第1弾として「ヴァーゴ」の配信がスタートし、ビジュアライザーも公開された。

 今作は全曲ミシェル本人の書き下ろしで、ハリー・スタイルズやレッド・ホット・チリ・ペッパーズ、レオンブリッジズなど様々なアーティストと共演を重ねているマルチ奏者/作曲家のジョシュ・ジョンソンがプロデュースを担当した。さらにジェイソン・モラン、アンブローズ・アキンムシーレ、ジョエル・ロス、ジェフ・パーカー、ブランディー・ヤンガー、ジュリアスロドリゲス、マーク・ジュリアナ、コリー・ヘンリージョーン・アズ・ポリス・ウーマン、タンディスワなどジャズ界を中心に錚々たる面子がゲストとして参加している。ジャズに深い影響を受けつつも、ミシェルのルーツであるソウル、R&B、アフロビートなどを交えそれらを独自のサウンドへと昇華させた、彼女のキャリアの新たな1ページとなる大注目の意欲作だ。ジャケットのイラストはミシェル本人が手掛けている。

 パンデミック期間中に音楽とじっくり向き合う時間を取ることが出来たというミシェルは、ブルーノート・デビューとなる本作について「昔からレコードのブルーノート・ロゴを見るのが好きだった。ジャズという言葉は私にはとても重いけど、自己表現を追い求めているこのレーベルに参加出来てとても感動している。このアルバムは、古いものを新しい方法で見るやり方について表現した作品で、両親が亡くなった時に全てが動き出したの。両親の死後、すべてが急速に変化し、私自身のものの見方も瞬く間に変わった。両親の遺品を整理しているうちに、父がくれた最初のリアル・ブック(ジャズのスタンダード曲を集めた楽譜)を見つけたの。私が聴き、学び、覚えて育ったものよ。そして、人生というものを体験した私は、想像の世界に入り込み、音楽を聴くことに没頭するの」と語っている。

 これまでにロバート・クラスパーの『ブラック・レディオ』やジェイソン・モランの『オール・ライズ』といったアルバムへの参加でブルーノートのリリースに名を連ねてきた彼女だが、自身名義の作品をブルーノートでリリースするのは今回が初となる。「この作品は私の全てであり、私の旅、そして人生の一部」とミシェルは語っている。

◎リリース情報
アルバム『オムニコード・リアル・ブック』
2023/6/16 RELEASE

Photo: Charlie Gross

ミシェル・ンデゲオチェロがブルーノートに移籍、錚々たるゲスト参加の新作AL完成