(C)Getty Images

 最後は大谷翔平エンゼルスの同僚、マイク・トラウトを空振りの三振斬り。正にドラマにも漫画でもなかなか見られないと日本中に感動の嵐を巻き起こした第5回WBC。終了後まもない時期となるが、早くも26年に開催予定の第6回WBCのメンバーを予想する声が上がっている。

【関連記事】大谷翔平が優勝後にMLBレジェンドから質問攻め「なぜトラウトにあんなエグい球を」に何と答えた?

 優勝後のシャンパンファイトの手締めではチーム最年長で、まとめ役ともなったダルビッシュ有が「最高の仲間でした」とした上で、「寂しい気持ちもあるけど、3年後みんなでまた金メダルを獲りにいきましょう!」と声を張り上げると、参加した選手全員から自然と呼応する声が上がった。

 それほどベストメンバーだった。野手では二刀流大谷翔平、1番打者として存在感を発揮したヌートバー、鋭い選球眼でしっかりつなぎ役を果たした近藤健介、大会最多となる13打点を挙げた吉田正尚、また不振にあえぎながら、アメリカに渡ってからの準決勝ではサヨナラ打、決勝ではアーチをかけるなど令和の三冠王プライドを示した村上宗隆、幻のアーチを含め、決勝戦では村上とのアベックアーチも放った岡本和真と役者が揃い、投手陣も先発の佐々木朗希山本由伸を含め、決勝の舞台で先発を務めた今永昇太中継ぎとしてしっかり仕事を果たした伊藤大海高橋宏斗大勢など充実したピッチングスタッフは野球の本場、アメリカでも大きな注目を集めた。

 そして大谷、ダルビッシュが参加に意欲を示している3年後に行われる同大会でも今回世界一奪還の原動力となった大谷、村上、岡本和、吉田、山本、佐々木朗らは中心メンバーとなりそうだ。

 また今大会同様にメジャーリーガーたちの参加が認められれば、欠かせない「兄貴分」のダルビッシュ、また直前に故障のために無念の離脱となったカブス鈴木誠也、今季からメジャーに挑戦しているメッツ千賀滉大、ブームを巻き起こしたヌートバーなども順当にいけば、次回大会ではメンバー入りを果たしそうだ。

 そして「ネクスト侍」として浮上しているのは阪神の若き主砲、佐藤輝明パ・リーグ組では球界きってのロマン砲清宮幸太郎野村佑希、また今大会では遊撃手の人材不足もクローズアップされたとあって、昨年頭角を現した上川畑大悟(いずれも日本ハム)、長岡秀樹ヤクルト)なども注目を集めている。

 いずれにせよ今大会の盛り上がりでNPBの選手すべてにとっても、出場を願う、憧れの場となったことは間違いない。必然的に日本の野球界のレベルアップが図れるとあって、「世界一効果」は計り知れないものとなりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

3年後もこのメンバーが見られる!早くも第6回大会のメンバー予想を公開【WBC】