数々のドラマが誕生したWBC2023。今なお興奮冷めやらない人も多いことだろう。

なお現在ツイッター上では、WBCには観る者の心熱くするだけでなく、「時空を歪ませる能力」があると話題を呼んでいる。

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■令和でこの光景が見られるとは…

今回注目したいのは、落語家・三遊亭 司さんの投稿した1件のツイート

こちらの投稿には「さすが、わが街蒲田。街頭テレビだぜ。昭和」と綴られており、いったい何が昭和なのか? と、思わず首を傾げてしまう。

三晃電機

しかし、ツイートに添えられた写真を見ると即座に納得。そこには、商店街の電機店に置かれたテレビに映る「WBCの試合中継」に釘付けとなった人々の様子が収められていたのだ。


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■「こういう光景は素敵」

こちらの「古き良き時代」を感じさせる投稿は、投稿から2日足らずで5,000件以上ものRTを記録するほど、大きな話題に。

他のツイッターユーザーからは「これは昭和ですね。1人で観るより、みんなで盛り上がりたいですね」「なんか、すごい良い光景だなぁ」「白黒写真にしたら、もう昭和にしか見えなそう」「令和になってもこういう光景が見られるのは素敵」など、称賛の声が寄せられていたのだ。

ツイート投稿主・司さんに写真の詳細について尋ねたところ、こちらは21日、東京・大田区の蒲田にある「蒲田西口商店街 SUNRISE」にて撮影したものと判明。

当時の様子について、司さんが「(準決勝であるメキシコ戦の)村上のサヨナラ打の9分前の状況です」「写真の光景を見て、ツイート本文にあるように『昭和だなぁ』『蒲田っぽいな』と感じました」「また、改めて見返すと、街の人たちにエネルギーを感じますね」と振り返っていたのが印象的であった。

続いては、話題の「街頭テレビ」を設置する大田区の老舗「三晃電機」に、写真の光景について話を聞いてみる。その結果、蒲田の人情を感じさせる、微笑ましいエピソードが明らかになったのだ。


■情景を想像するだけでエモい…

取材を快諾してくれた三晃電機 担当者に話を聞くと、こちらの「街頭テレビ」方式の放送は、今回のWBCに合わせて実施したものではないと判明。

三晃電機

同店では以前よりこちらのスタイルでテレビを展示しており、スポーツの試合や大きなニュースが放送される際は、街を行き交う人々が店頭で足を止め、テレビに釘付けになるという。

大相撲の放送なんかあると、観戦していく方が多いですね」と、笑顔でコメントを寄せてくれたのが、じつに微笑ましい限り。そんな三晃電機は1941年昭和16年)の創業以来、ずっと蒲田の街を見守り、地元の住人らと支え合い、愛され続けてきた老舗なのだ。

蒲田と聞くと「治安が悪い」や「修羅の国」など、あまり良くないイメージを連想する人もいるかと思うが、それは誤解を含む情報である。多少ぶっ飛んだ人々が生息していることは否めないが、基本的に住民は皆な親切で、どこか昭和の情緒が残った、魅力あふれる空間なのだ。

酒が酒を飲んでいるポスター」など、どこか狂気を感じさせるエピソードで、定期的に話題となっている街・蒲田。ぜひ一度、その魅力を自身の目で確かめてみてほしい。

■歴史の教科書に載せたい!

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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ

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