23日、日本代表はキリンチャレンジカップウルグアイ代表戦を翌日に控え、国立競技場で前日練習を行った。

カタールワールドカップ(W杯)後初の活動となった今回のトレーニングキャンプ。雨の降るなか、試合が行われるピッチで選手たちは汗を流した。

冒頭15分間の公開となり、ランニング、ストレッチ、ロンドまで行ったところで非公開となった。

練習後、MF遠藤航(シュツットガルト)がメディアの取材に応対。3人しかいない30代の1人としての立場を語った。

「まぁ年取ったなと」と語る遠藤。DF吉田麻也(シャルケ)やDF長友佑都(FC東京)らベテラン勢が今回は不在となっているが「若い選手が入ってきて、新たな競争が始まるので、1つ1つの活動が大事になりますし、チームとしてはこの3年半ぐらいどう成長できるかにトライするところなので、選手の競争とチームとしての底上げはやっていかなければいけないです」と語り、新生・日本代表としてW杯での大きな目標達成へ成長が必要だとした。

2018年のロシアW杯では出番なく終わり、カタールW杯に向けてはMF長谷部誠(フランクフルト)が代表引退を発表したため、そのポジションの争いから始まった。

遠藤は4年半前を振り返り、「そこまで個人的には気にしていないですが、前回の方が長谷部さんが代表を引退してポジションを取りに行くというところで結果を残してやるぞという気持ちがあって、今回はどちらかと言えば追われる立場で、自分のポジションを奪いに来る選手がどんどん代表に入ってきます」と、追う立場から追われる立場になったと感じているという。

そのため「僕もさらに成長しなければいけないという思いと、この代表チームがさらに上に行くために、成長するためにということまで考えられているので、チームの中心としての自覚は前回と違うかなと思います」と、主軸としてW杯を経験したことで、自身の立ち位置の変化もしっかりと感じ取っているという。

W杯では通用した部分とまだまだ足りない部分があった遠藤。残留争いを繰り広げる中で、ブンデスリーガを戦う上でも個のレベルを上げる必要があるという。

ブンデスでやっていく上でどうしてもプレッシャーがきてワンタッチではたけない場面もあって、その時に個で剥がせるかどうかというのは上に行けば行くほど、個の能力で剥がせる選手が多くなっていきます」

「この力を磨くという意味では、ボールを受けることを恐れずに常にトライして、チームとして行けるように、そういう状況、難しい状況でも体を使って奪ったり、最低限ファウルをもらうなど、細かいところのこだわりは持ってやっていました」

個のレベルアップという点で自身を磨いてきたという遠藤。日本代表としてもボールを握る戦いをこの先目指すことを森保一監督も話していたが、方向性としては良いだろうとした。

ワールドカップが終わった後に主体的な試合がしたいということを言っていた選手もいて、そのトライ自体は良いと思います」

「チームとしてはどちらかというとそういう方向性、どんな相手でもボールを動かしながらチャンスメイクしていって、ポゼッションをどんな相手でも高めながらチャンスを作っていくところにトライする。次の試合も守るだけではなく、しっかりボールを動かしてチャンスメイクするところにトライしたいです」

まずはウルグアイ代表との一戦。合わせる時間こそ短い中で、トライすることができるか注目が集まる。

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