3月22日から配信開始した「クリミナル・マインドFBI vs. 異常犯罪:エボリューション」(ディズニープラス「スター」で独占配信中)の第5話。連続殺人犯ネットワークの一味によって新たな事件が発生。ワシントンDCの有力者たちを巻き込む事件に、副長官ベイリーの真価が問われる。思惑が交錯するスリリングなエピソードは衝撃のクリフハンガーで終わり、早くも次のエピソードが待ちきれない回になった。(以下、ネタバレを含みます)

【写真】恐怖…!女性を羽交い締めにし笑顔を浮かべる“凶悪犯”

■オイディプスコンプレックスを抱える噛みつき魔、現る

FBIに実在する行動分析課(通称BAU)を舞台に、それぞれに得意分野をもったプロファイラーたちが様々な異常犯罪の捜査に挑む姿を描く「クリミナル・マインド」。最新シーズンとなる「ーエボリューション」では、BAUが連続殺人犯ネットワークと対峙している。

史上最大の事件に苦戦するBAUチーム。首謀者を突き止めようと執念の捜査を続けるが、ネットワークの一味による新たな事件が発生してしまう。

今度の事件の被害者は公務員としてのキャリアをはじめたばかりの若い女性たち。遺体には噛み跡が複数残されていて、髪色もブロンドになるよう脱色されていた。タラ・ルイス(アイシャタイラー)たちは、噛み跡をつける際に使われた装着具を手掛かりとして探る。

気味の悪いシリアルキラーが巻き起こす事件を監督すると名乗りでたのは、副局長のダグ・ベイリー(ニコラス・ダゴスト)。いつもは非協力的なベイリーがとったこの行動の理由を、ロッシ(ジョー・マンテーニャ)は一瞬で見抜き、私情が挟んでいることを見事に的中してみせる。実は被害者の一人クレアがベイリーのデート相手だったのだ。

■政界を巻き込む大事件の板挟みになる副長官ベイリー

事件解決に力が入るベイリーの協力で、政府職員専用の出会い系アプリ“ベルトウェイ・エリート”に登録している女性が連続殺人犯の絶好の標的になっていることが明らかに。プロファイリングを続けると容疑者は母親に性愛感情を抱くオイディプスコンプレックスの可能性が高いことがわかり、特定されたのはとある上院議員の息子だった。

プレンティス(パジェット・ブリュースター)率いるBAUチームのプロファイリングの実力を目の当たりにしたにも関わらず、キャリア失墜を恐れて現職議員の息子を容疑者にすることなどできないと言い出すベイリー。副長官としての地位を守りたい気持ちと、犠牲になったクレアのために正義をもたらしたい気持ちで葛藤する。政界からの圧力との板挟みになるベイリーがどのような決断を下すのか、真価が問われる。

■犬猿の仲タイラーガルシアにさすがのロッシもお手上げ!?

権力に守られ、好き放題に殺害を繰り返す噛みつき魔の事件も氷山の一角連続殺人犯ネットワークを追い込むためには、失踪した妹の復讐のためネットワークに潜入して首謀者との接触に成功したタイラー(ライアン=ジェームズ・ハタナカ)という人物の協力が欠かせない。ロッシはタイラーガルシア(カーステン・ヴァングスネス)が協力してネットワークの連絡手段を解明してほしいと望むが、当の二人は様々な事情から忌み嫌いあっているのだった。

見かねたロッシは間に入り、互いの得意なことを引き出して仲を取り持とうとするが、犬猿の仲の二人の溝はなかなか埋まらない。二人が協力して力を発揮する日はくるのだろうか。

一方、ファンが注視して見守っているJJ(A・J・クック)夫婦にも展開が。夫ウィル(ジョシュ・スチュワート)がガンを患った可能性を示唆して幕を下ろした第4話。続く第5話で、動揺するJJはウィルと共に病院を訪れ、検査結果を聞くことに。突然愛する人を失う恐怖に直面することになったJJは、命の危険と隣り合わせの状況を思い知らされ、これまで以上に秘密を作らないようにしようとウィルと約束する。

そんな矢先、現場に突入することになり、早くも自身の命が危険にさらされる状況に追い込まれるのだった。BAUチームがモニター越しに見守る中、音信不通になったJJとルーク・アルヴェス(アダム・ロドリゲス)の身に一体なにが起きたのか、次のエピソードが待ちきれない。

◆文=KanaKo

「クリミナル・マインド/FBI vs. 異常犯罪:エボリューション」第5話より/TM CBS Studios Inc. (C) 2022 ABC Signature and CBS Studios Inc. CRIMINAL MINDS is a trademark of CBS Studios Inc. All rights reserved.