「愛の不時着」などの大ヒット作品を次々に送り出しているスタジオドラゴンが制作し、「皇后の品格」「ペントハウス」などの脚本家・キム・スノクがクリエイターとして参加している復讐スリラーパンドラ 偽りの楽園」。3月18日、19日に配信された第3話と第4話で、ヘス(チャン・ヒジン)が、大統領だった父親を暗殺した「50」は親友のテラ(イ・ジア)だったと知ってしまい、復讐の炎をたぎらせる姿が描かれた。

【写真】凛々しく美しい…!“キャスター姿”のヘス(チャン・ヒジン)

■ 「偽物」と書かれた×が付いた写真

本作は、完璧で幸せな人生が実は誰かに操作されていたものだったと知った主人公のホン・テラが、彼女の人生を意のままにしようとした勢力に反撃していく韓国ドラマ。毎週土曜・日曜に、ディズニープラスで配信され、全16話編成となる。(以下、ネタバレ含みます)

第2話までで、テラがセレブ妻として暮らしていた人生は操られたものであり、過去の記憶も捏造されたものだったことが判明。テラは殺人マシーンとして育てられた少女で、ある事件から記憶を失って以降、偽の人生を歩まされていたのだった。

一方、テラの親友であるキャスターのヘスは、大統領だった父を暗殺した犯人が「50」と呼ばれていた人物だと知り、その正体を知りたがった。が、なかなか真実に辿りつけないでいた。

そんなある日、彼女の車の助手席に誰が置いたのか箱があり、開けると中には、エッフェル塔の前で微笑む3人の女性が写った写真が。その裏には「本物のホン・テラ。ソフィー(テラのフランスの友人) 電話番号XX-XXXX」と書かれていた。そして、テラのアップに大きく×を付け「偽物」と書かれた写真も同封されていた。

■“ホン・テラ”は死んでいる?

「テラが偽物…?」半信半疑でソフィーに連絡したヘスは、写真の人物が本物の“ホン・テラ”であること、“ホン・テラ”はフランスで事故死したことを知る。そしてヘスは、真実を知ったことを隠して、これまで「テラ」と呼んでいた親友に写真を見せ、ソフィーのことを尋ねてみた。

しかし、彼女は「思い出せない」と言い、写真の“テラ”と顔が違うのも事故のせいで顔を直したからだ、と告げた。目の前にいる自称「テラ」に疑念でいっぱいになった時、彼女の右耳が欠けているのを見てしまったヘスは、「50」の右耳は野犬に噛まれて一部が欠けていると先日聞かされたのを思い出し、親友だと思っていたこの女性が、父親を殺した「50」なのでは…と疑い始めた。

■自殺を試みたヘスを助けたのは…

ヘスと“テラ”の出会いはフランス。父の死で傷心のヘスがクルーザーから海へ飛び込み、ツアーガイドとして居合わせた“テラ”が助けたのだった。一命をとりとめたヘスは、彼女に向かって「何で助けたの?私が頼んだ!?何様のつもり?」と怒りをぶつけた。そんなヘスに“テラ”は「地獄を見てるのは自分だけだと?」と応戦。

そして「私は事故で両親を亡くして、1年以上意識不明。目が覚めてまだ数カ月。誰かに記憶を全部切り取られたみたいなの!自分の顔も名前も全部自分じゃないみたい!!生き残って罪悪感の毎日よ!」と、自分の混乱してつらい状況を吐き出した。なお、このときテラが語った自身の境遇は誰かに捏造されたもので「自分の顔も名前も全部自分じゃないみたい」という部分こそが真実だ。

「すべて順調だと見せかけて生きていかないと」と言う“テラ”の言葉を聞いても「だから何?」と響かないヘスに「生きる目的が1つぐらいあるでしょ?死じゃなくて生きる方を選ぼう」と必死で訴えた。

そんな事情から「おねえさん」と呼んで慕っていた彼女が、自分を絶望の淵に落とした人物だったとは信じたくないヘスだったが、父の暗殺に関わっていると思われる組織・ハヌル精神病院の院長と“テラ”が密会しているのを目撃。疑念が確信に変わり、ヘスは混乱して嗚咽する。

■「あなたが手に入れた分不相応な幸せ…全部引き裂いてやる」

ヘスは、今までの彼女との思い出を回想し、「テラは父を殺しておいて平気な顔をして、私に寄り添って慰めてると思い込ませてたんだ…全部ウソだった!」と、憎しみを募らせ、テラがヘスの為に整備した庭園の花を「一輪の花も見たくない」と全て刈り取ることを命じ、大きな石をテラと娘のジウが居る部屋に投げ込むなど、あからさまな宣戦布告をした。

「あなたが手に入れた分不相応な幸せ…全部引き裂いてやる」と復讐の鬼と化したヘスに、“テラ”はどう立ち向かっていくのだろうか。そして、ヘスに「50」の存在を教え、その正体が誰なのか気づくように仕向けて“テラ”を憎ませた人物は、ヘスの身近な人物で私欲にまみれた黒い思惑がある様子。様々な人物が複雑に絡み合い始め、ますます目が離せない展開となった。

◆文=鳥居美保/構成=ザテレビジョン編集部

美人キャスターでテラの親友・ヘスを演じるチャン・ヒジン/「パンドラ 偽りの楽園」第2話より(C)STUDIO DRAGON CORPORATION & CJ ENM Co., Ltd, All rights reserved.