
給料は上がらないのに、度重なる値上げ。財布が寒いなか、いま中古品に熱い視線が注がれている。年末の大掃除で出た“お宝”を売り、生活防衛に励もう!昨今、日本のゲームソフトの価値が見直されているのをご存知だろうか。モノによっては超高額になることも。押入れに閉まってあるそのゲームソフト、実はお宝かも?
◆レトロゲームは骨董品になっている
ここ10年ほどで、海外では日本の古いゲームソフトの価値が見直されている。この世界に詳しいジャンクハンター吉田氏によれば、’21年7月のアメリカでのオークションで、NINTENDO64用ソフト『スーパーマリオ64』の未開封品が156万ドル(当時のレートで約1億7200万円)で落札されたという。
「メーカー出荷時のシュリンク包装が剝がされていない未開封品は希少性が高く、コレクター間では骨董品扱いです」
吉田氏は、30年前にアメリカで購入したままの未開封ソフトも所有。今売れば1本300万円以上とか。
◆箱や説明書だけでもOK、攻略本が1万円で売れることも
そこまで完璧な状態でなくとも、ソフトと箱、説明書がいずれも美品ならそこそこの値段がつくという。
「ファミコンの『スーパーマリオブラザーズ』初期版の場合、10万円で取引されています。ただ、箱に親指を突っ込んで開けた跡が残っているような場合は、5000円ほどに落ちてしまう。デジタルの時代になったからこそ、綺麗な状態の紙モノが貴重品となり、ソフトがなくとも、箱や説明書だけでも需要はある。メモ跡のない攻略本が1万円で売れることもあります」
◆アメリカのeBayに出品すると高値がつく可能性も
紙モノを追うコレクターのおかげで、ソフトが紙箱だったゲームボーイやゲームボーイアドバンスのソフトも高騰。
ヤフオク!ではなくアメリカのeBayに出品すると高値がつくことが多いそうだ。
【ゲームコラムニスト・ジャンクハンター吉田氏】
ゲームや映画の情報に精通しており、ゲーム誌への連載やメディア出演歴も多数。著書に『ゲームになった映画たち』などがある
<取材・文/週刊SPA!編集部>

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