3月25、26日に東京・東京ビッグサイトで開催中の世界最大級のアニメイベント「AnimeJapan 2023」のRED STAGEにて、26日に「『劇場版 美少女戦士セーラームーン CosmosAnimeJapan 2023スペシャルステージ」が行われ、三石琴乃井上麻里奈早見沙織佐倉綾音が登壇。作品にまつわるトークを展開した。

【写真】三石琴乃に熱い思いを伝える井上麻里奈

■劇場版最新作が6月に2部作で公開

同作は、1991年から1997年にわたって少女漫画雑誌「なかよし」(講談社)で連載された武内直子によるコミック「美少女戦士セーラームーン」が原作。単行本の世界累計発行部数は4600万部(紙、電子合計)にのぼり、1992年からはTVアニメシリーズの放送もスタートした。1997年に放送が終了した後も、日本のみならず世界40カ国以上の国で放送され、いまなお世界中で愛されるコンテンツとなっており、2022年に連載開始30周年を迎えた。

「劇場版 美少女戦士セーラームーン Cosmos」は、「美少女戦士セーラームーン」シリーズ最終章となる“シャドウ・ギャラクティカ編”を描く映画で、6月9日(金)に前編、30日(金)に後編が公開される。

Cosmos」のイベントとしてはこれが初めてということで、エターナルセーラームーン月野うさぎ役の三石は「3人と一緒にいるこの空間も実は初めてでうれしくて、声も生で聴けて本当にうれしいし、感激です」と笑顔を見せる。

また、「美少女戦士セーラームーン」×「AnimeJapan」のステージとしては8年ぶりということに、三石は「そんなに月日がたっているんですね」と驚きつつ、「コロナを乗り越えて少しずつ日常が戻ってきて、みんなと会えて、エナジーの交流ができるっていうのが本当にうれしいし、ありがたいなと思いますね」としみじみ。

■井上が“セーラームーン愛”を熱弁

井上、早見、佐倉の3人は今作で物語の鍵を握るセーラースターライツスリーライツをそれぞれ演じる。常にクールなスターライツのリーダー的存在であるセーラースターファイター星野光役の井上は「私自身いわゆる“セーラームーン世代”でして、小学生時代はセーラームーンとともに歩んできた根っからのセーラームーンファンでした」と、「セーラームーン」に対して並々なる思いを抱えている様子で、「あらゆるコンテンツを網羅してきた自分としてはまさかセーラー戦士になれるとはいまだに信じられない」と思いを吐露。

続けて「実は今回セーラームーンの新たなアニメを作るということになってから、これまで3回オーディションを受けてきたんです。どうしてもセーラー戦士になりたくてオーディションを受けさせていただいて、落ちた時は家で号泣したくらい」と打ち明けた。

3回目のオーディションで落ちた時にはほぼ出演を諦めていたそうだが、その後セーラースターライツのオーディションにも参加する機会を得て「(星野光役と聞いて)自分ではないだろうという思いでオーディションを受けさせていただいたので、『出演が決まったよ』と決定連絡を頂いた時は現実とは思えなくて、台本を頂くまで信じてなかったくらい夢のような思いがしていましたし、いまだに夢のような思いがしております」と熱い思いを語ると、会場からは拍手が起こっていた。

◆取材・文・撮影=ブルータスシーダ(STABLENT LLC)

「『劇場版 美少女戦士セーラームーン Cosmos』AnimeJapan 2023スペシャルステージ」に登壇した早見沙織、三石琴乃、井上麻里奈、佐倉綾音(写真左から)/※ザテレビジョン撮影