三石琴乃井上麻里奈早見沙織佐倉綾音が、3月26日に東京・東京ビッグサイトで開催中の世界最大級のアニメイベント「AnimeJapan 2023」のRED STAGEにて行われた「『劇場版 美少女戦士セーラームーン CosmosAnimeJapan 2023スペシャルステージ」に登壇。アフレコを振り返り、それぞれが感想を語った。

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■アフレコは約2年前に実施!

約2年前の2021年にアフレコが行われたという今作。当時のことを、セーラースターファイター星野光役の井上は「われわれ(セーラースターライツ)は3人でアフレコさせていただいたんですけど、星野光という役をどう演じたら正解なのかと。原作準拠のCosmosの映像化ということで、自分の思い描いていた星野光が存在するけれど、今作では作品の中としての星野光が存在していて、私自身はセーラームーンファンとしての思いもあり…(笑)。葛藤はありましたが、心強い2人(早見、佐倉)がいてくれたので、みんなに頼りながら、三石さんのお声を聞き、うさぎちゃんを感じながらアフレコさせていただきました」と振り返る。

一方、セーラースターメイカー大気光役の早見は「アフレコの現場でお二人の声を聞いた時に、格好良過ぎて、そしてキュートで魅力があって、もうずっと胃が痛い(笑)。本当にプレッシャーというか、不安と緊張と自信のなさ、あらゆる葛藤があって。でも、そこに(演じる)大気さんの持っているどっしりとした“芯”に救われたというか…。迷いや葛藤もあったんですが、麻里奈さんがおっしゃっるように、2人と共に録れたから乗り越えることができたなと思います。そして中央に三石さんがいてくださったからですね」と共演の2人と、三石に感謝を込めた。

■三石、最新作は「シリーズの中で私にとっては一番難解」

また、セーラースターヒーラー夜天光役の佐倉は「最初に音響監督さんに言われたのが、『もうちょっとすみ分けしていいよ』と。みんなが格好いいとかクールを目指すとかぶっちゃうというのも理解できましたし、アイドルってそうだよね、と。みんなが同じ方向を向いているけど、個性が出ていたほうがファンの人も付いてくれるし。アイドルとしての気持ちも考えながら、お互いが守るものや戦っていくものは同じ方向を見据えて、というのを大事にしながら演じました」と、役へのアプローチについて語った。

3人とは別収録だったという三石は、あらためて“シリーズ最終章”となる今作のアフレコについて「シリーズの中で私にとっては一番難解。これどういう意味だろうとか、この人の考えがこうだからここでバッティングするとか、登場人物も多いし難しいんですけど、映画2本の尺の中に凝縮されているので、お客さんを置いていかないように月野うさぎのモノローグとか、降りかかった災難に対してどう対処する、その後気持ちがどう変わっていく、というのを丁寧に自分にうそのないように、うさぎちゃんとしてつながるように取り組みました」と力を込めた。

さらにステージでは「Cosmos」で注目しているキャラクターについて4人がそれぞれフリップトークをした他、TVアニメ「美少女戦士セーラームーン」シリーズ(第4期、第5期)のYouTube無料配信決定や、劇場版「美少女戦士セーラームーンCosmos」のテーマソング・コレクション発売決定、公式TikTokアカウント開設などの新情報がキャストの口から語られた。

同作は、1991年から1997年にわたって少女漫画雑誌「なかよし」(講談社)で連載された武内直子によるコミック「美少女戦士セーラームーン」が原作。単行本の世界累計発行部数は4600万部(紙、電子合計)にのぼり、1992年からはTVアニメシリーズの放送もスタートした。1997年に放送が終了した後も、日本のみならず世界40カ国以上の国で放送され、いまなお世界中で愛されるコンテンツとなっており、2022年に連載開始30周年を迎えた。

「劇場版 美少女戦士セーラームーン Cosmos」は、「美少女戦士セーラームーン」シリーズ最終章となる“シャドウ・ギャラクティカ編”を描く映画で、6月9日(金)に前編、30日(金)に後編が公開される。

◆取材・文・撮影=ブルータスシーダ(STABLENT LLC)

早見沙織が「『劇場版 美少女戦士セーラームーン Cosmos』AnimeJapan 2023スペシャルステージ」に登場/※ザテレビジョン撮影