ドナルド・トランプ

SNSに「逮捕される」と投稿し、周囲を騒がせたドナルド・トランプ大統領。AIが作ったという偽の「逮捕写真」が拡散され、話題を集めている。『ARS』『Independent』などの海外メディアが報じた。

【画像】AIが生成したトランプ前大統領の偽の逮捕写真


■逮捕されると支援者に呼びかけ

トランプ前大統領は18日、自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」にて「私は21日に逮捕される」と投稿し、支持者に団結を呼びかけた。

同氏を巡っては、ポルノスターのストーミー・ダニエルズへの口止め料の支払いを巡って、検察当局が起訴可能かどうかを検討しているという。これについて「不特定リーク情報を複数得た」として、この日に自身が逮捕されると主張していた。


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■検察は動かず

しかし、トランプ氏の逮捕は実際には起きなかった。ニューヨークマンハッタン地区検察の前に多くの報道陣が集まり、市警は暴動に備えて裁判所や検察官事務所を固めたが、大きな混乱は起きていない。

当日はトランプ氏の起訴を求めるデモ活動が小規模に行われた程度で、同氏とその支持者たちの心配は一旦は杞憂に終わったようだ。


■偽の「逮捕画像」が拡散

そんななか、市民ジャーナリストがAI「Midjourney v5」で作成したという画像がSNSで注目を集めた。

国際集団「べリングキャット」の創設者であるエリオット・ヒギンズ氏は、「トランプの逮捕を待つ間に、彼が逮捕される画像を作っています」とツイッターに画像を投稿。その画像があまりにもリアルだったため、目にした多くの人が実際に起きたことだと誤解したという。


■AI画像は危険な領域に?

ヒギンズ氏の写真はツイッターで500万回以上閲覧されており、一部メディアはAI画像がもたらす脅威について報告した。あるツイッターユーザーもヒギンズ氏に「画像にAIが生成としたとわかるようなウォーターマークをつけるべきだ」と意見している。

また「画像がガイドラインに違反しないか」というメディアからの質問に対し、ツイッター社はうんち絵文字の自動応答で返答したという。

■トランプ前大統領の偽の逮捕画像

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(文/Sirabee 編集部・びやじま

トランプ前大統領の逮捕画像拡散で世間が混乱 AIが生成した「偽写真」