2023年3月25日（土）～3月26日（日）の2日間にわたって開催される世界最大級のアニメイベント「AnimeJapan 2023」。その中から、アキバ総研的に気になった出展ブースを紹介しよう！
今回紹介するのは、さまざまなアニメの製作を手掛ける「ADKエモーションズ」のブース。
AnimeJapan2023における、同ブースの目玉は何といってもNetflix独占配信アニメ「ケンガンアシュラ」と、プロレス団体・DDTによるコラボマッチである。「ケンガンアシュラ」（原作︓サンドロビッチ・ヤバ⼦、作画︓だろめおん）は、WEBサイト「裏サンデー」とコミックアプリ「マンガワン」にて絶賛配信中で、読者⼈気NO.1 を誇る激アツバトルアクション漫画だ。
2019年のアニメ第1期配信に続いて第2期の配信が待たれる中、2023年3月26日（日）、ブースに設置されたプロレスリングを舞台に総勢14名のレスラーが登場。手に汗握る3試合が繰り広げられた。
第1試合は正田壮史＆中村圭吾 vs 小嶋斗偉＆須見和馬。
第2試合は秋山 準＆遠藤哲哉＆高鹿佑也 vs HARASHIMA＆樋口和貞＆石田有輝。
いずれもDDTらしいスピーディかつエンタメ性の高い試合が展開し、会場に駆け付けたプロレスファンだけでなく初めてプロレスを間近で見るであろうアニメファンも、多数足を止めていた。
そして、当日のメインイベントともいえる第3試合では、「ケンガンアシュラ」の主人公・十鬼蛇 王馬（ときた おうま）役の声優・鈴木達央さんが登場。実況席について、間近から試合を観戦した。
第3試合のカードは、竹下幸之介＆MAO vs 納谷幸男＆岡谷英樹。
試合前、納谷幸男選手は、「DDTの親会社は、（インターネットTVサービス『ABEMA』を運営する）Abema TVの親会社でもあるサイバーエージェントなのに、なんでNetflix独占配信の『ケンガンアシュラ』とコラボをしてるんだ！ ABEMAでも『ケンガンアシュラ』を見れるようにしろ！」とマイクパフォーマンス。すると対するMAO選手は、「実力でなんとかしてみな！」と挑発。
かくして、ここにNetflix軍（竹下幸之介＆MAO）対ABEMA軍（納谷幸男＆岡谷英樹）という世紀の一戦の幕があがった。
初めてプロレスを間近で見るという鈴木さんは、レスラーたちによる手加減なしのぶつかりあいを目の当たりして「息遣いなど、演技をするうえで学ぶところが多い」と真摯なコメントしつつも、いざ試合が始まると興奮しきり。
途中、リングを飛び出した選手たちは、AnimeJapanフロアを舞台に場外乱闘を繰り広げる一幕もあり、試合は白熱するも、最後はNetflix軍が勝利を飾った。
試合を勝利で終えたMAO選手は、「ABEMA軍、なかなかやるじゃねえか！ 大サブスクの時代、NetflixもABEMAも最高ってことでいいっすよね！ 今日はありがとうよ」とコメント。ここにNetflix軍とABEMA軍の歴史的な和解が実現した。
しかし、そんな会場に伊橋剛太選手が乱入！ 十鬼蛇 王馬の立像を破壊しようとするも、鈴木さんが王馬の声で威嚇すると、伊橋選手は腰を抜かしてしまう。
そこに、竹下選手、MAO選手、岡谷選手の同時攻撃が決まり、見事3カウント！
「ケンガンアシュラ」立像の破壊は回避された。
全ての試合が終わったところで、鈴木さんは「これは人と人がぶつかり合う最高のエンターテインメント。（演技にも）いただくものが大きいので、ぜひ生かさせていただきたい」と熱が冷めやらぬ様子で感想を語った。
完全勝利ムードにわく会場に、2023年9月よりNetflixにて「ケンガンアシュラ Season2」の配信が決定したという嬉しいニュースが鈴木さんから発表された。
鈴木さんによると「スタッフが熱を入れすぎて全然フィルムがあがってこない状況が続いていたのですが、そのくらい力が入っている。今日、リングで皆さんが見せてくれた試合と同じくらいの熱量を我々も作品に込めているので、ぜひ楽しみにしてください！」と意気込みを語った。
最後に竹下選手は、「鈴木さんもDDTプロレスに片足を突っ込んでしまったので、次はいつかリングに上がる日を楽しみにしてます。その時は僕もアメリカから帰ってくるんで」とコメント（竹下選手は、アメリカのプロレス団体・AEWにも所属している）。近い将来、鈴木達央さんVS竹下幸之介選手のドリームマッチが実現するかも!?
いろんな意味で波乱に満ちたスペシャルマッチに、観客たちの拍手と歓声がいつまでもAnimeJapan会場に響き渡った。
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