マシンも人体も、日々のメンテナンスが何より大切。しかし頭で分かっていても、いざ実行するとなると億劫なものである。

なお現在ツイッター上では、そうした意識を改めるにはうってつけな「恐ろしすぎる光景」が話題となっているのだ…。

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■持ち込まれた車両、タイヤ部分に驚き…

今回注目したいのは、自動車整備士・ヒナボーさんが投稿した1件のツイート

「飛び込み客が来た」という書き出しから始まる投稿には、客とヒナボーさんのやり取りが続いており、客から「そろそろ溝が無くなる頃だからから、タイヤ4本交換したい」と、何気ない様子で相談を受けたことが分かる。

しかし、ヒナボーさんは心の中で「悠長なこと言っとる場合か」と全力でツッコミを入れていた模様。

タイヤ

投稿に添えられた写真を見ると…。そこには「すり減った」という表現では生温いレベルでゴムが摩耗し切った、見るも無惨な状態のタイヤが確認できたのだ。


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■「溝が無くなる」とかいうレベルじゃない

インパクトあふれる写真はもちろん、オーナーの凄まじい「温度差」が印象的な同ツイートは、投稿から1日足らずで5,000件以上ものRTを記録するほど大きな話題に。

他のツイッターユーザーからは「溝がどうこうってレベルじゃないのでは…」「逆によく、ここまで走って来られたな」「ツルツルすぎて笑った」「これ本当に、タイヤの限界ギリギリな状態だと思う」「今まで事故とかなかったんですかね」など、驚きの声が多数寄せられていた。

タイヤ

そこで今回は、話題のツイート投稿主・ヒナボーさんに、件の車両の詳細について踏み込んだ話を尋ねることに。すると「タイヤのケア」がいかに重要であるかが、改めて明らかになったのだ…。


■整備士が鳴らす「警鐘」に思わず納得

整備士であり、自身も車や運転を愛好しているヒナボーさん。持ち込まれた車両の状態については、開口一番「よく走って来られたなと思いました」と振り返っている。

写真に写っていたのは右後方(右リア)のタイヤだが、左後方(左リア)のタイヤも相当に摩耗していたそうで、ヒナボーさん曰く「こちらも間も無く同じ運命を辿る一歩手前といった状態でした」とのこと。

ここで改めて注意しておきたいのが、メンテナンスを怠った車はもはや「立派な凶器」であるという点。事故発生のリスクは当然高まり、ドライバーや同乗者だけでなく、無関係の人々を巻き込む可能性も決して無視できない。

ヒナボーさんは、今回のようなタイヤのメンテナンス不備で起こり得るケースについて、「高速に乗れば80〜100km/h以上で制御不能に陥る事故が考えられ、単独ならまだしも他車を巻き込む可能性が十分にあります」「街中であっても、ちぎれた鋭利なワイヤーだらけのタイヤ片が飛び、歩行者に当たりでもしたら恐ろしい怪我に繋がりかねません」と、注意喚起している。

個人的には、ヒナボーさんの「どんなに車の性能が上がっても、最終的に地面に接地しているのはタイヤだけです。車におけるタイヤの役割だけは、これからも絶対に変わりません」「ドライバー自らが車への理解を深める事ことが、何よりも事故防止に繋がると考えます」というコメントが何よりも印象的で、改めてタイヤの重要性に気付かされた思いであった。

タイヤ

一般的に、タイヤの交換時期は「スリップサイン」という印が浮かび上がった頃とされるが、ヒナボーさんは「私個人としましては、こちらに到達する前に交換して頂きたいと考えます」「ディーラーや工場、またはガソリンスタンドなどで、点検を行なって頂くのが一番良いと思います」とも呼びかけている。

またヒナボーさんは、メンテナンス不備が引き起こす事故について「たった数万円のタイヤ代をケチったせいで、莫大な損害を背負うことになります」とも補足していた。ちなみに今回持ち込まれた車両は、車に興味がない人でも耳にした経験があるであろういわゆる「高級車」にも関わらず、タイヤは2018年製造のもの。

趣味にお金をかけること自体をとやかく言うつもりは毛頭ないが、その際、何より優先して「お金をかけるべき箇所」はどこなのか、趣味を持つ人々は改めて考えてみてほしい。

■この状態、何度見ても怖すぎる…

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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ

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