アメリカで現地時間16日、3歳の女児がペットとして迎えたばかりの犬に襲われ、頬を噛みちぎられるという痛ましい事故が起きた。病院に搬送された女児は、形成外科手術を受けた翌日に退院したものの筋肉の損傷が激しく、二度と笑うことができない可能性があるという。米ニュースサイト『New York Post』などが伝えている。

ルイジアナ州スライデル在住のレベッカ・ボリンさん(Rebekka Bolline)は現地時間3月15日、娘エミリーちゃん(Emily、3)の希望を叶えるため動物保護施設から3歳のミックス犬をペットとして自宅に迎えた。

だがその翌日、犬は突然エミリーちゃんに襲いかかり、頬を噛みちぎったのだ。

レベッカさんは当時の状況をこのように明かしている。

「動物保護施設から犬を迎えた翌日、エミリーはリビングルームの床に座って犬の背中を優しく撫でていました。すると犬が急に振り返って、娘の頬と唇に噛みついたのです。私は『娘から離れて!』と叫びながら引き離そうとしましたが、犬は娘の顔に噛みついたまま左右に激しく揺さぶり始めたんです。あちこちに投げ飛ばされるエミリーの姿を見て、もう助からないと思いました。娘が犬から離れた瞬間は覚えてませんが、私は噛まれていないので犬が自ら放したんだと思います。」

その後、「スライデル記念病院(Slidell Memorial Hospital)」に運ばれたエミリーちゃんだったが、重傷のためニューオーリンズにある「チルドレンズ・インターナショナル小児病院(Children’s International Paediatrics Hospital)」に搬送された後、形成外科医による頬、唇、口腔内の縫合手術を受けた。

そして翌17日には退院したものの、右頬の筋肉の損傷により笑顔を作ることができない状態で、回復にはまだ時間がかかるという。

「娘は頬を完全に食いちぎられていました。医師からは右頬の筋肉が引きちぎられたため、笑ったり食べたりすることができなくなり、涙管もダメージを受けている可能性があると伝えられました。時々、痛みに耐えながら自分を指さして『ママ…わたし死んじゃうの。犬は腹ペコだったの』と言うので本当に胸が苦しくなります。もう少し回復したら、塗り絵や絵を描くことも少しずつできるようになるでしょうが、今は起き上がって遊ぶこともができない娘のために何か楽しめるものを用意しようと思っています。」

ちなみにエミリーちゃんを襲った犬は、動物管理局が引き取った後に安楽死させられたそうだ。

レベッカさんは今回の事故を通じ、幼い子供がいる家庭は犬を飼うべきではないとして次のように警告している。

「犬を迎えてから最初のうちはエミリーとも本当に仲が良く、鼻にキスをさせるほどでした。だから噛まれるなんて思いもしなかったんです。当初、私はその犬についてラブラドール・レトリバーミックス犬と聞いていました。でも実際にはピットブルの血が混ざっているのかも知れません。」

「動物が大好きだったエミリーは、この事故のせいで今では完全に怖がるようになりました。それだけではありません。ママっ子の娘はいつも私と一緒に寝ていますが、今では自分で寝付くこともできなくなってしまったのです。子犬の頃から育てていたら違う結果になったのかもしれませんが、何が起こるか分かりません。私は二度と犬を信用しませんし、子供がいる家庭は絶対に犬を飼わないでほしいです。」

エミリーちゃんは今後、顔の筋肉を修復するための手術を受けなければならないという。レベッカさんは現在、クラウドファンディングサイト「GoFundMe」に専用ページを設置して医療費の寄付を募っている。

画像は『The Mirror 2023年3月23日付「Girl loses smile after family’s rescue pup turns into ‘man-eater’ within 24 hours」(Image: Kennedy News & Media)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 上川華子)

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