アニメ『名探偵コナン 黒鉄(くろがね)の魚影(サブマリン)』のゲスト声優を務める沢村一樹が、魚影をバックに海中アフレコに挑戦した。また、同作より新場面写真が解禁された。

【動画】沢村一樹出演、海中アフレコイベントの模様を収めた映像解禁

 アニメ『名探偵コナン』の劇場版第26弾となる本作では、東京・八丈島近海にある世界中の警察が持つ防犯カメラを繋ぐための海洋施設「パシフィック・ブイ」を舞台に、とある“新技術”を巡り、コナン灰原哀に不穏な影が迫る。ついに灰原の正体=シェリー/宮野志保であることがバレてしまうのか? シリーズの核心に迫る本作に、ゲスト声優として沢村一樹が出演。さらにスピッツが書き下ろした楽曲「美しい鰭」が主題歌に決定しており、公開に向け大きな話題を呼んでいる。

 本日、ゲスト声優の沢村が、世界初(?)となる海中アフレコイベントに挑戦。本作の舞台となった海上に浮かぶ施設「パシフィック・ブイ」に見立て、様々な海洋生物が揃う水族館「マクセルアクアパーク品川」にて本イベントが実施された。

 沢村はコナンくんとともに登場し、サメやマンタなど数々の魚が泳ぎ、まるで海中にいるような感覚を味わえるドーム型の水槽を目前に、「ヒョウ柄みたいな魚がいる!!」「顔みたいな模様してる!」と興奮ぎみの様子。コナンも水槽に張り付くように見学し、和気あいあいとした雰囲気の中でイベントがスタートした。

 「はじめてオファーを聞いた時の感想」や「アフレコ時の印象」について沢村は、「『僕でいいのかな…?』という気持ちが半分、『やった!!』という気持ちが半々でした。アフレコの台本を頂いてからずっと緊張していましたが、楽しみながらコナンくんの世界に入り込めたらいいなという思いで臨みました。楽しかったです!」とコメント。

 世界でも初(?)となる水族館で行うアフレコへの意気込みを尋ねると、「コナンくんが横にいると緊張しちゃう…。緊張しすぎて、できればやりたくないです(笑)」と冗談を言いながらも、「ドラマの5倍くらいの厚さに驚いた!」という本作のアフレコ台本を手に、魚たちが優雅に泳ぐ中でアフレコがスタート。

 まずは沢村演じる牧野がコナン・黒田兵衛らと初めて対面し、自己紹介をするシーン。テストを終えると、本人の緊張とは裏腹に「本番では真面目にやったほうがいいですよね(笑)」と再び冗談で会場を沸かせる。本番では穏やかながらも真面目な牧野の性格を見事に表現。その完成度の高さにコナンと会場から拍手が沸き起こるなか、沢村は「なんだろう…。涼しいのに汗が…(笑)」と緊張を隠せない様子だった。

 2シーン目はパシフィック・ブイで新技術のテストを開始する、緊迫感のある場面。「ファーストアクセス!」とエンジニアたちに指令を出すセリフでは、緊張感の中にも頼もしさを感じさせ、再び会場から拍手が沸き起こった。

 アフレコ終了後の感想は、「この雰囲気の中で緊張感しかなかったです(笑)」と一言。MCから「過去に水族館でアフレコをしたことはありますか?」と問われると、「ないですよ!!(笑) いや、過去に3回くらいはやったかなぁ…? 冗談です(笑)」と沢村節が炸裂。終始、和やかな雰囲気のなか、笑いの絶えないイベントとなった。

 イベントの模様は、東宝公式Youtubeチャンネルにて動画が公開。さらに牧野洋輔の新場面写真3点も解禁となった。

 アニメ映画名探偵コナン 黒鉄の魚影』は、4月14日より全国公開。

 ※沢村一樹のコメント全文は以下の通り。

<コメント全文>

沢村一樹(牧野洋輔役)

――はじめてオファーを受けたときの気持ち

正直に言うと、どうして僕にオファーを頂けたのかな…?と思いました。謎解きに関してはコナンくんもすごいと思うのですが、僕もドラマなどでたくさんの役を演じてきて謎解きが大好きなので、嬉しかったです。「僕でいいのかな…?」という気持ちが半分、「やった!!」という気持ちが半分でした。周りの人たちも僕自身以上の熱量で出演を喜んでくれたのですが、それがプレッシャーでもありました。

――本編アフレコについての感想(※すでに本編のアフレコは終了)

アフレコ台本がドラマの5倍くらいの辞書のような厚さがあって、セリフの書き方も全然違っていて、読み方が分からず、試行錯誤しながら読むことから始めました。声優のみなさんは本当にすごいなと感じます。アフレコ台本を頂いてからずっと緊張していましたが、本番は「上手くやろう」ではなく、「とにかく楽しむことが一番!」と思い、楽しみながらコナンくんの世界に入り込めたらいいなという思いで臨みました。アフレコが進むに連れてだんだん自分の声を俯瞰で聞けるようになっていけて楽しかったです! 監督やスタッフのみなさんに話すスピードや基礎の基礎から指導して頂きました。

――クセの強いエンジニアたちを強いリーダーシップで束ねる局長・牧野洋輔を演じる上で意識した点

僕の中ではリーダーというよりもバランサーという部分を意識しました。エンジニアたちがプレイヤーで、牧野が監督とまではいきませんが全体のバランスをとるのが仕事だなと感じたので、リーダーシップの中にもバランサーという部分を取り入れながら演じました。僕自身は現場であまりリーダーシップをとるタイプではないのですが、監督とはしっかりと意見を交わすようにしています。

――水族館での思い出

水族館と動物園は若い頃から大好きで、必ずと言っていいほど定期的にデートで行っていました! 自分が何もしなくても魚たちが楽しませてくれるので楽ですし、建物などの雰囲気もいいので。魚たちにとっては少し狭いかもしれないけれど、僕たちから見たら開放感があるので好きです!(ドーム型の水槽を前に)魚を下から見ることはあまりないので、楽しいですね! ひとりで来ていたら絵を描きはじめたりして、長い時間を過ごしてしまいそうです。青山さんに勝てる気がしないのでコナンくんの似顔絵は描けないかな(笑)。

――海中アフレコを終えての感想

この雰囲気の中で緊張感しかなかったです(笑)。
 
――ちなみに、過去に水族館でアフレコをしたことはありますか?

ないですよ!!(笑)いや、過去に3回くらいはやったかなぁ…? 冗談です(笑)。

――完成した本編を観ての感想

とにかく、コナンくんがカッコイイです!! 灰原哀ちゃんも素敵でした! なんか…素敵でした!! この年齢になってもまだキュンキュンできるんだなという発見がありました! 観て頂けたらみなさん同じ感覚を味わって頂けると思います。観終わった後にマネージャーと話をしていて、自分の声に違和感を感じるようなすごく不思議な感覚がありました。

――高山みなみさんが、沢村さんの緊張感が牧野の役柄ととてもマッチしていたと!

ありがとうございます! 牧野はパシフィック・ブイの新技術を初めて使用するという緊張感を持っているので、そういった視点ではしっかりと緊張感を出せたのかなと思います。

劇場版『名探偵コナン 黒鉄の魚影』海中アフレコイベントより (C)2023 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会