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このほどアメリカで、人間の生活圏内に現れた野生のコヨーテが1歳の男児に襲いかかる事故が起きた。当時の様子は玄関の監視カメラが捉えており、映像が公開されると人々を恐怖に陥れたようだ。米ニュースメディア『New York Post』などが伝えている。

アリゾナ州マリコパ郡スコッツデールで現地時間22日の午後5時半頃、地元に住むケリー・ピロッツィさん(Kelly Pirozzi)の1歳になる息子がコヨーテに襲われた。当時の様子はケリーさん宅の玄関先にある監視カメラが映像で記録していた。

映像には、自宅玄関に向かうケリーさんと男児が登場する。男児がケリーさんから遅れをとって少し離れた場所を歩いていると、庭の方からコヨーテが男児めがけて走ってきた。その時、男児の姿は映っていないものの、地面の影からコヨーテに腕を噛まれて襲われていることが分かる。

男児は地面に倒れ「ギャーッ!」と悲鳴をあげると、玄関ドアの近くにいたケリーさんが「なんてこと!」と声を荒らげて息子のそばに駆け寄り、すぐに彼を抱き上げて家の中へと入っていった。コヨーテは男児の悲鳴に驚いてその場から去っていったが、その数十秒後には再び玄関前に現れ、獲物を探すかのように辺りを見回していた。

幸いにも男児は腕に小さな咬傷を負っただけで済んだが、ケリーさんは「それはあっという間の出来事でした」と振り返っている。アリゾナ州野生動物の管理局「アリゾナ・ゲーム・アンド・フィッシュデパートメント」の都市型野生動物専門家は、今回ケリーさんの息子を襲ったコヨーテが4日前の現地時間18日に近くの公園で遊んでいた幼児を襲った個体と同じとみている。

この幼児も腹部に擦り傷などの軽傷で済んだようだが、2人の幼児を襲ったコヨーテは今月24日の時点でまだ捕獲されていないという。また当局は、今回幼児たちを襲ったコヨーテについて「人間に対してほとんど警戒心を示していないことから、過去に人間が違法に餌を与えていた可能性がある」と述べている。

画像は『New York Post 2023年3月26日付「Coyote attacks 2 toddlers in separate incidents in Arizona: report」(Kelly Pirozzi)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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