トップYouTuberのヒカキンと、その風貌を真似するYouTuberのデカキンが韓国旅行を実施し、合計500万円を使い切った。昨今、YouTubeの収益減少に苦しむYouTuberが話題だが、対照的に大型企画を実施できるほど、経済的に余裕があるYouTuberもいる。今回は今後広がりうる格差に迫る。

参考:【写真】合計500万円を使い切った2泊3日の韓国旅行

 ヒカキンデカキンが日本円にして500万円を用意し韓国旅行を実施。この500万円は、2022年12月にデカキンが勝利した競馬の有馬記念で獲得したものだ。その際は、「いつも真似ている著作料として」と冗談交じりにヒカキンへ現金を渡した。一方、ヒカキンはその500万円をただ使うのではなく、デカキンとなにか企画をしたいと昨年語っていた。その結果が3月29日に公開された「2泊3日韓国旅行で5000万ウォン使い切れるまで帰れませんw【ヒカキンTVスペシャル】」という企画の実施だった。

 かけられる予算を使い、全てを最高級にして向かう今回の韓国旅行。屋台を食べ歩いたり、K-POP風アイドルのメイクを受けたりと順調に韓国を楽しんでいく。また、今回宿泊するホテルは「パラダイスシティ」で、ロビーには黄金のペガサス金像があるなど、豪華な作りとなっている。宿泊する部屋ももちろんスイートルームで、入口のドアはヒカキンの約2倍以上もある。室内もちょっとしたホテルのロビーほどの広さ、専用の温水プールがついているなど想像を遥かに超える豪華な設備ばかり。金額はなんと約260万円となっており、本旅の予算の半分を消費した。

 また移動時にはリムジンで送迎がついており、2日目の韓国観光へと動画が続く。両者ともに体の大きさを自らネタにしており、そんな2人はそろって本場の小顔マッサージを受けた。あまりの痛みに悶絶するシーンもあったが、施術後にはスッキリした表情を見せていた。2日目の夜はヒカキンデカキンへ感謝を述べ、その後、カジノへ繰り出した様子。最終的にカジノでは130万円勝ったと報告。手持ちのお金で最後の1回のルーレットを全額ベットした結果なんと大当たりだった。

 今回の豪華な韓国旅行は視聴者の心も掴み、依然としてヒカキンファンは動画を通して楽しんでいた様子。昨今、ラファエルやぷろたんなど収益が減少した登録者100万人越えのYouTuberがいる一方で、ヒカキンを含むトップYouTuberは対象的に大型企画を実施。プラットフォーム上で存在感を見せている。実際、その企画でコンスタントに再生回数を稼ぎ、注目を掻っ攫ってしまうことにより、収益が減少し、小規模な企画しか実施できないYouTuberは状況を打開することが難しくなっている。

 今回のように予算をかけた大型企画の再生回数が増え、結果的に動画のための資金が貯まるなど、良い循環が生み出されているヒカキン。今後YouTuberの経済的格差は、より大きく広がりを見せていくかもしれない。

(大里直也)

動画サムネイルより