今月に入って毎週開催されている憲法審査会について、立憲民主党小西洋之参議院議員が29日に「審査会の毎週開催はサルがやることで、蛮族の行為だ」と発言。これに対し、30日に行われた衆議院憲法審査会で、国民民主党玉木雄一郎代表らが抗議の意を示した。

 問題となっているのは、29日の幹事懇談会で、来月5日に参議院の憲法審査会が開催されることで与野党が合意した後の小西議員の発言。小西議員はさらに、「憲法をまじめに議論しようとしたら、毎週開催はできるわけがない。衆議院の憲法審査会は、誰かに書いてもらった原稿を読んでいるだけだ」とも発言している。

 なお、小西議員は同日、ツイッターで「衆院憲法審の毎週開催の『憲法を真剣に考えていないサルがやること、野蛮』などの発言ですが、オフレコで、特に『人にサルはいけないですね』と撤回していたものです」と釈明。一方、毎週開催については「戦慄の害悪」とも綴っていた。

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 そんな中、30日に行われた衆議院憲法審査会で、玉木氏は小西議員の発言に言及。「私たちはサルでも蛮族でもありませんが」としつつ、「こういった発言はわが党のみならず、与野党合意の中で真摯な議論を重ねてきた、当衆議院憲法審査会に対する冒涜です」と怒りを露わにし、「強く抗議するとともに、発言の撤回を求めたいと思います」「強い憤りとともに悲しみを禁じえません」と批判した。

 また、日本維新の会の三木圭恵衆議院議員も「私は自分で自分の原稿を書いております」とした上で、「これは憲法審査会に対する侮辱ではないですか?」とし、審査会として謝罪を求めるべきだと提言。

 一方、立憲民主党の中川正春衆議院議員は、小西議員の発言について「私自身も納得していない」としながらも、「(本人に)確認をした上で、対処させていただきたい」と述べるに留めた。

 衆議院憲法審査会の中から挙がった小西議員の発言への苦言に、ネット上からは「よく言った!」「抗議は当然だと思う」「玉木代表に同意」といった賛同の声が上がっていた。

記事内の引用について
小西洋之公式ツイッターより https://twitter.com/konishihiroyuki

玉木雄一郎氏