B-52爆撃機に続く100年選手へ

自衛隊も使用する傑作輸送ヘリコプター

アメリカの航空機メーカー、ボーイングは2023年3月28日CH-47輸送ヘリコプターの最新モデルであるCH-47FブロックIIの量産初号機が最終組み立てに達したと発表、生産ラインの様子を公式ツイッターに公開しました。

CH-47シリーズは「チヌーク」の愛称で知られ、前後に大型の回転翼を備えた、いわゆるタンデムローター構造が特徴の輸送ヘリコプターです。

今回、公開されたCH-47FブロックIIはアメリカ陸軍向けの機体で、2021年9月に受発注契約が結ばれ、2022年4.月に製造が始まった第1ロット生産分とのこと。説明によると2024年初頭に納入する予定だといいます。

ボーイングは今後30年以上にわたって運用できるとしており、トラブルなどが発生しなければ、2060年ごろまで現役であり続ける計算になります。

CH-47は、原型YCH-1Bが初飛行したのが1961年9月21日のため、順当にいけば100年以上飛び続けるご長寿ヘリコプターになる模様。なお、最新型CH-47Fについてはアメリカ陸軍以外にオランダ陸軍なども導入しており、日本も陸上自衛隊向けのCH-47JAに関して、最近調達している機体についてはF型に準じた仕様になっているといわれています。

なお今回、最終組み立てが公開されたCH-47FブロックIIは、既存のCF-47Fの改良型で、高温/高地条件下での飛行性能を強化するとともに最大離陸重量の向上を図ったものになるそうです。

陸上自衛隊のCH-47JA輸送ヘリコプター(乗りものニュース編集部撮影)。