きょう30日の21時30分から文化放送で、菅井友香がパーソナリティーを務める『サントリー生ビール presents 菅井友香の#今日も推しとがんばりき』がスタートする。菅井にとって初の単独冠レギュラーラジオ番組だ。

【写真】「がんばりき」ポーズで、ラジオの初回収録に臨んだ菅井友香

 昨年の11月にアイドルグループ・櫻坂46を卒業した菅井。卒業後、舞台『新・幕末純情伝』の主演が決まり、菅井にインタビューを行なった際、「卒業後の1年間は、止まらずに駆け抜けたい」と語っていた。その言葉通り、『新・幕末純情伝』の沖田総司役では殺陣アクションで気迫の演技を見せ、2月には、“馬好き”の個性を生かして、『競馬BEAT』(カンテレ/毎週日曜15時)の新メインMCに就任。バラエティー番組にも多数出演している。今回のレギュラーラジオも決まり、まさに“止まらずに駆け抜けて”いる。

 番組のコンセプトは「推し(=好きなものやこと)を持つことによって、毎日を頑張っているリスナーを、菅井友香が応援する」というもの。毎週近況を話しながら、番組でしか聴けない裏話も届けていくという。

 菅井とラジオといえば、『レコメン!』(文化放送/毎週月曜〜木曜22時)だ。2017年4月〜2021年9月までの4年半にわたり、メインパーソナリティー・オテンキのりと共にダブルパーソナリティーを務め、毎週月曜23時45分頃から25時まで出演した。番組が始まった当初は、のりが「最初の印象はまっすぐで真面目。その真面目で超不器用な感じが、僕の中で面白かったですね」(櫻坂46 菅井友香 卒業写真集『大切なもの』より)と語るように、生放送でのトークに緊張している様子だったが、お手製のネタ帳に、日頃からトーク用のネタをストックして挑むなど、真面目で努力を惜しまない姿勢を続けた。放送を重ねるにつれ、余裕も見られるようになり、「意外と欲しがり」で「イジってくれ感がすごくて」(同上)とのりが振り返るように、菅井自ら笑いの場を作るまでになった。

■“お漏らし事件”…抜けている一面も

 ラジオはしゃべり手の“人間味”がよく表れるメディアだと言われる。テレビでは数秒、数十秒の短い時間で話さなければいけない話題でも、ラジオだと数分、時には数十分間話すことだってできる。だからラジオではしゃべり手の隠せない“素”が出てしまう。そういう意味で『レコメン!』はまさに彼女の素の人間味がよく出ている番組だった。

 番組卒業まで語り草となった、欅坂46のドラマ(『残酷な観客達』)の撮影をしていることを情報解禁前に話してしまった“お漏らし事件”に代表される、抜けている面を見せる一方で、グループで大きな出来事(それは決して楽しい話ばかりではなかった)があると、キャプテンとして真っ先に、自身の言葉で真摯(しんし)に語った。グループの冠番組『そこ曲がったら、櫻坂?』(テレビ東京/毎週日曜24時35分)などでも、そうした“真面目だけど、どこか抜けている”二面性を見ることはあったが、ラジオというより自由度の高い場では、菅井の魅力が溢れていた。

 『レコメン!』卒業および、櫻坂46卒業で、菅井自身の口から近況を聞く機会は少なくなっていたところに、新番組のスタートだ。今回は1人しゃべりということで、『レコメン!』とは違ったスタイルにはなるが、“真面目だけど、どこか抜けている”トークはきっと健在なのだろう。

菅井友香  クランクイン! 写真:上野留加