大葉めも
グラビアアイドルが、イメージDVDや写真集などを発売した際に行なうリリースイベント。毎月多くのイベントが開催されており、週末ともなると1日に何人ものグラドルが行なっている。

そんなイベントに長年通い続けているアイドルウォッチャーの北川昌弘氏が昨年に最も印象に残ったグラドルを部門ごとに10名選出。その中で1位に輝いたグラドルのインタビューをお届けする。

まずは、2022年にデビューをした中で特に印象的だった印象グラドルを選ぶ【新人部門】で見事に1位に輝いた大葉めもさん。新人ながらリリースイベントが完売続出するなど、注目度抜群の彼女の素顔に迫る!

【画像】大葉めものザ・グラビアなボディ

 * * *

――新人部門第1位にさせていただきました。デビューは昨年のいつごろですか?

大葉 ありがとうございます。一応、3月からグラビアイドルとしての仕事はスタートしたのですが、正式デビュー日としてはイメージDVD『ピュアスマイル』発売日の6月24日です。うちの事務所はDVDリリースをもって正式デビューという形なので。

――芸能活動を始めた経緯から教えてください。

大葉 2021年の11月にバイト先でスカウトされました。実は高校を卒業した時は、専門学校に行くつもりだったのですが、芸能活動の夢を諦められなくて、専門学校の入学を辞退して、飲食店でフリーターをしている時期だったんです。

大葉めも

――ずっと芸能関係の仕事をしたいと思っていたんですか?

大葉 物心付いた時からずっと思ってました。母親がもともと芸能活動をしていたというのも影響だと思います。

――えっ、そうなんですか?

大葉 はい。なので、理解があるというか、やりたいことをやらせてくれる家庭なんです。高校卒業したときに、専門学校に行くのが決まっていたんですが、「やっぱり、今しかできないことをやりたい」と言ったら、「ぜんぜん辞めていいよ」って言ってくれて。

――そういったやりとりがあったんですね。芸能をやると決めてからDVDのリリースはすぐに決まったんですか?

大葉 ありがたいことに、すぐ決まりました。まだ本当に芸能活動をするか決まってはいない時期だったのですが、メーカーがどう判断するかわからないから1回、顔合わせに行ってみようとなって、1日で3社に顔合わせに行きました。

そしたら3社全てでDVDのリリースが決まって、後戻りできなくなりました(笑)。でも、今まで自分がここまで求められることがなかったから、「こんなにも需要があるんだ、この世界」って思いました。

――1日で3社決まったんですか。それはすごい。

大葉 最初は騙されているんじゃないかと思ったほど、みんな褒めてくれて。今まで自己肯定感がすごい低かったし、そんなふう言われることがなかったのでうれしかったですね。

大葉めも

――ところで、少し変わった芸名ですが、どのように決まったんですか?

大葉  "めも"に関しては、私がメモ魔だからということです。元々、学生時代から、心配性なところがあって、常に授業用のノートに先生の言ったことをだけをひたすら走り書きするノートを作ってたりしてました(笑)

――大葉の方は?

大葉 実は、プロデューサーの方が"ジッチャン"というニックネームで。そのプロデューサーが、「オレがちゃんと見つけて、やろうとしているコだから、"ジッチャン"と似たような感じで"バッチャン"って呼ばれたら面白い」って思ったらしく。それで馬場とかいろいろ考えた結果、大葉にしたって言われました(笑)。

――"バッチャン"って呼ばれることはあるんですか?

大葉 それが呼ばれたことないんですよね(笑)。私もそのことは後から聞いたので、「メモ魔で"めも"なんですよ」ってことを言い続けていたら、大葉は消えていました。

大葉めも

――(笑)。デビューに向けて努力したことは?

大葉 ちゃんとしたカメラで、他人に撮られたことがなかったので、DVDの撮影までにグラビアの仕事をさせてくださいとお願いしました。

それで、あるセッション撮影会に出ることになったのですが、セッションだから、実績のあるグラドルさんたちが同じ控室にいて、怖いなと思いながら、静かに燃えていた自分がいて。

ネームプレートのところに"デビュー前の新人・大葉めもです"って書いたら、「ここにいるのに新人ってどういうこと?」って、逆に興味を持ってもらえたみたいで、すごい長蛇の列を作ってくださったんです。

――デビュー前の新人に長蛇の列とは、かなり珍しいかと思います。

大葉 自分なりにポージングだったりとか、ファンサービスだったりとか、表情とかを意識して頑張って一日を過ごしたら、その日のMVPを獲れちゃいました。

そのあとにもう1回撮影会に出て、そこでもMVPを獲ったうえで、沖縄の『ピュアスマイル』の撮影に行きました。

大葉めも

――そうして迎えたファーストDVDの撮影はどうでした?

大葉 『ピュアスマイル』を撮影し終わった直後に感じたのは"想像以上にきつかった"です。撮影会とかの経験から想像したレベルをはるかに超えるほどロケというものがきつくて。

2泊3日に詰め込まれたスケジュールの中で、何パターンも撮って、常にカメラが回っている状況。撮り終わったと思ったら、特典用のチェキ撮影があったりとか。そして、常にオフショットも回されている。気を抜けるタイミングが全然なくて、「グラビアアイドルって、こんなにきついんだ」って思いました。

カメラを向けられて、求められることやっていたら、気がついたら2泊3日終わっていた感じで。その後、ちょっと燃え尽きちゃった感じがありましたね。

――かなり撮影がハードだったんですね

大葉 でも、自分がそんなにきつい思いをしたので、意地でもいろんな人に見てもらいたいと思って。それで、全力で宣伝や告知を頑張ったんですよ。積極的にオフショットをSNSに載せたりとか。

それで、リリイベをやることになった時にも、「そこが直接感謝を伝えられる場なんだ。絶対、このリリイベに人を呼ばなきゃいけない」みたいな使命感がすごくあって。リリイベの予約が始まる時に、"本当にこれだけは来て欲しいです"っていうのを発信し続けていたら、すぐに満枠になりました。

――なるほど、完売はそういう努力の結果だったんですね。リリイベの方は実際、どうでしたか?

大葉 イベント会場に行ったら、スタッフの方から「いつぶりだろう、100人越えのリリイベ」と言っていただいて、すごくうれしかったですね。イベント自体は精一杯に頑張ってたら、あっという間に終わった感じです。

大葉めも

――それにしても、新人ながらすごい人気ですが、大葉めもさんのグラビア的な武器はどこだと思いますか?

大葉 ザ・グラビア体型というところですかね。自分ではそう思ったことはなかったんですが "グラビアをやるために生まれてきたコ"みたいなことをどこかで言われました。

――たしかにメリハリある体に童顔。まさに童顔巨乳系の王道グラドルで人気が出るのも頷けます。そんな躍進の1年を振り返って、どうですか?

大葉 2022年、やり残したことはない! 今まで経験してきたどの1年より怒涛の1年でした。人生変わっちゃったというか。普段の自分とは違う"大葉めも"という人生を歩んだ1年でしたね。そんな中で、やれることはすべてやったなって思ってます。

――そんなデビュー以来グラビア界で躍進してきた大葉さんですが、3月26日に行われたイベントでグラビア引退を発表されました。正直、突然のことで驚いてしまいましたよ。

大葉 はい。今年の8月に発売するDVDのリリースとリリースイベントをもってグラビア活動を引退します。びっくりさせてしまって申し訳ありません!

――それ以降は、どうする予定なんですか?

大葉 まだ詳細は言えないのですが、別の形で芸能活動を続けていこうと思ってます。近いうちに改めてみなさんにお伝えさせていただきます。

大葉めも

――そうなんですね。すごい新人が出てきたぞ!と注目していた身としていては少し寂しい気もします。

大葉 ありがとうございます。こうして新人部門で選んでいただけたうえに、引退を惜しんでいただけて本当にうれしいです。

ただ、8月までは"グラビアイドルの大葉めも"として精一杯活動していくつもりですので、どうか最後まで見守っていただけたらと思います。

――残りのグラビアイドル期間の活躍も期待しております。最後に今後の活動の参考にではないですが、「あの人みたいになりたい」という憧れの人はいますか?

大葉 それは特にはないです。だれかと同じ道を歩みたいとは思ってなくて、"唯一無二"になりたい。誰かの真似事もしたくないし、二番煎じにもなりたくないんです。

なので、目標も立てるんじゃなくて、そのタイミング、タイミングで、自分に来たものに精一杯に取り組む。そうやって"大葉めも"を続けて、細く長く生き残れたらいいなって思います。

大葉めも

●大葉めも
2002年9月14日生まれ 東京都
T162cm B95 W64 H94
○3rdDVD『Memories』(スパイスビジュアル)が発売中。5月26日に4thDVD『タイトル未定』(竹書房)が発売予定。
公式Twitter【@mmeo_914】
公式Instagram【@mmeeoo914】

取材・文/北川昌弘 撮影/鈴木大喜

新人部門で1位に輝いた大葉めも