JRA坂井瑠星騎手、今村聖奈騎手が3月30日に都内で開催された競馬シミュレーションゲーム「Winning Post 10」の完成発表会にゲストとして登壇。発表会後には囲み取材に応じ、ゲームにちなんだ質問や、印象深いレースについて答えた。

【写真】勝負師たちのリラックスした表情…!MCの発言に大笑いする今村聖奈騎手

■「Winning Post 10」とは

同ゲームは、コーエーテクモゲームスウイニングポスト」30周年記念作品。競走馬の3Dモデルを刷新することで、競走馬の毛ヅヤ・筋肉の動きを圧倒的なリアリティーで再現しており、ゲームならではの演出やカメラワークを掛け合わせることで、かつてない迫力のレースシーンを演出している。さらに、競走馬の内面“ウマーソナリティ”や日本競馬史に残るレジェンドの技“史実調教”などの新たな要素をゲームとして表現する。

ゲームに登場する“ウマーソナリティ”にちなんで、馬との相性について聞かれた今村騎手が「気の強い牝馬はあんまり相性が良くないと思います…。(逆に良いのは)気持ちの優しい馬だと思います」と打ち明けると、坂井騎手は「僕は性格が穏やかで走るのが速い馬。そんなウマーソナリティが好きです。苦手意識は特にないですけど、どんな馬でも乗りこなせるようになりたいと思います」と真摯(しんし)に語った。

■今村騎手「坂井騎手のストイックさを尊敬」

また、お互いの“ウマーソナリティ”(=パーソナリティ)について聞かれると、坂井騎手は「しっかり者だと思います。見習いたい部分も多いです」と今村騎手を評し、今村騎手は「瑠星さんはすごくタフな方だと思います。競馬に対するストイックさ、探究心であったり常に結果を求めないと…というジョッキーとしての気持ちを尊敬しています。出ていないレースに対してもすごく細かくレースを鮮明に覚えられていることもありますし、そういったレースに対する姿勢を見習いたいなと思います」と、尊敬のまなざしを向けた。

■坂井騎手「僕のヒーローはディープインパクト

さらに、ウイニングポストシリーズが30周年ということで、それぞれ特に記憶に残っている馬やレースについて聞かれると、坂井騎手は「僕のヒーローと言いますか、(そういう存在は)ディープインパクト。小学生の時が全盛期で走っていた頃なので、すごく印象に残っています」と“日本近代競馬の結晶”である無敗の3冠馬の名を挙げ、今村騎手は「キズナの武豊さんのダービーが競馬を好きになった大きなきっかけでもありますし、ジョッキーって格好いいなと思ったので」と、競馬界の至宝・武豊騎手がキズナで勝った2013年の「日本ダービー(東京優駿)」を挙げた。

デビュー年の2022年に女性騎手のJRA年間最多勝記録を更新、重賞初騎乗初勝利、JRA賞最多勝利新人騎手賞(51勝)も獲得するなど鮮烈なルーキーイヤーを送った今村騎手は2年目の2023年も好調。順調にいけばリバーラとのコンビで、4月9日(日)に兵庫・阪神競馬場で開催される「桜花賞」に参戦する。

初騎乗の馬で初めてのクラシックレース参戦予定ということで、あらためて意気込みを聞かれると「まずは騎乗依頼を頂いたことに大変感謝しています。初コンタクトとなるのですが、しっかりリバーラの持ち味を生かせるように頑張りたいと思います。桜花賞は牝馬クラシック最初のレースで、華々しいですし、桜もきれいですし、女の子の馬が一生懸命走っているイメージがあります。一生懸命頑張ります」と、力強く語った。

◆取材・文・撮影=ブルータスシーダ(STABLENT LLC)

今村聖奈騎手が「Winning Post 10」の完成発表会にゲストとして登場/※ザテレビジョン撮影