愛媛県新居浜市立保育園に勤務する60代の女性調理員が、昼食を持参せず園児向けの給食を食べていたとして減給処分を受けていたことが判明。その行動と処分が賛否両論となっている。

 新居浜市によると、この調理員は2021年12月から2022年12月までの間、昼食を持参せず園児向けに作った給食のご飯を無断で食べていた。市が定めたルールでは、調理員や保育士も料金を支払うことで給食のおかずを食べることはできるが、主食のご飯は対象外だったとのこと。余ったご飯は、廃棄されていたという。

 女性は29日付で減給10分の1(1か月)の懲戒処分に。調理員は聞き取り調査に対し「弁解のしようもなく反省している」と話したが、同日に依願退職したとのことだ。

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 この事件に、ネット上では「この手の問題って結構多い気がする。食材を余らせて持ち帰ったり。廃棄するくらいなら食べてしまえという気持ちも理解はできるけどルール違反なら処分されても仕方ない」「正直、せこいなという感じがする。こういうことは本来口頭で注意すれば済むことだし、何度もやっていた可能性が高いと思う」などの声が上がる。

 一方で、「そんなに高い月給をもらっているとも思えず、長時間働かせていたはず。まかないがあれば、全てが解決するのでは」「ご飯はどうせ捨てるんでしょ? それなら別に調理員が食べてもいいと思う。ちょっと頭が固すぎるのではないか」「おかずはお金を出せば食べてもいいけれど、ご飯はダメというのがよくわからない。女性調理員も真面目に給食を作っていたのだろうし、少しかわいそう」という意見も出ていた。

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