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今月19日、米ルイジアナ州の州政府職員が貯水槽に放尿をする衝撃の瞬間を監視カメラが捉えた。この貯水槽の水は周辺地区に飲用水として供給されるものだったが、供給時点では水質に問題はなく、周辺住民への健康被害の可能性もないという。この職員はすぐに解雇され、保安官事務所により逮捕されたとルイジアナ州地元ニュース番組『WBRZ Channel 2』などが伝えている。

ルイジアナ州アセンション郡ドナルドソンビルにある浄水場にて今月19日、監視カメラが目を疑う光景を捉えた。映像には巨大な貯水槽の上部が映し出されており、周囲には通路があり設置された制御盤を操作できるようになっている。人影のないこの場所に、奥にある事務所の扉から1人の男が現れた。男は立ち止まることなく真っすぐに監視カメラの方へやって来ると、手を伸ばしカメラの向きを上に向けた。

貯水槽の中の水は見えなくなってしまったが、男がそのまま通路の方へ戻る様子が映っている。そして男は通路中央で立ち止まると、制御盤で半分隠れているがゴソゴソと怪しい動きを始めた。なんとこの時、男は蓋のされていない貯水槽に向かって放尿をしていたのだ。監視カメラに映らないようにカメラの向きを変えたようだったが、カメラには男の上半身が映っており、はっきりと顔が分かる状態だった。男はそこで1分ほど放尿を行うと、事務所の方へ歩いてその場を去った。それから約30秒が経過した頃、貯水槽に戻ってきた男が監視カメラの位置を戻したところで映像は終わった。

監視カメラは今月19日に男の行動を捉えていたが発覚したのは3日後の今月22日のことで、調査の結果、男は州政府の職員であるマイケルマスティン(Michael Mastin、57)と判明した。マイケルは22日の午後2時45分に解雇され、その後アセンション郡保安官事務所により、水道水汚染と重要インフラの損害容疑で逮捕された。

この貯水槽のあるフロアにはトイレが設置されていることが分かっており、取り調べの中で「なぜフロアにあるトイレを使わなかったのか」と聞かれたマイケルは理由を話すことを拒んでいるという。また監視カメラの映像を遡って調べると、過去30日間で今回とは別に貯水槽に放尿していたことが発覚し、2回分の罪状で告訴されるそうだ。

同郡のクリント・コイントメント郡長(Clint Cointment)は、「水質検査を複数回行った結果、供給された水は必要な基準を満たしており、飲用水として安全であることが確認されています。郡長として今回の件について非常に失望しておりますし、嫌悪感を抱くこの行為は容認できるものではなく、決して許されることではありません。同郡の政権が始まって以来、職員には説明責任を課してきました。今回も例外ではありませんので、周辺住民を代表して私が今回の件について責任を追及していきます」とコメントを残した。

なお2019年には米フロリダ州にて、食料雑貨店経営の女が隣の店の人気に嫉妬し、店舗に忍び込みツバを吐き放尿するという嫌がらせをしたことで逮捕されたというケースが話題を呼んでいた。

画像は『Law & Crime 2023年3月27日付「WATCH: Louisiana government employee arrested after allegedly being caught on camera peeing in city’s drinking water supply」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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