中国の自動車大手、東風汽車有限公司集団(00489/香港)は3月29日、2022年12月期通期の決算を発表し、前期比で減収減益となったことを明らかにした。
 
 22年12月期通期の売上高は926億6300万人民元で、前期の1131億6800万元から18.12%減少した。事業別では商用車が386億6500万元(前期比45.86%減)、乗用車が467億3200万元(同43.58%増)、自動車ファイナンスが64億3800万元(同24.93%減)、その他事業が12億2200万元(同11.90%増)となっており、前期に比べて商用車と乗用車の売上が逆転した。
 
 当期純利益は93億1300万元で、前期の113億8300万元から18.19%減少。親会社株主に帰属する純利益は102億6500万元で前期比9.90%減、1株あたり純利益は1.1914元で、前期の1.3223元から約0.13元減少した。
 
 22年の自動車販売台数は246万4502台で前年より11.2%減ったものの市場シェア9.17%で業界3位をキープ。商用車は輸送力過剰や原油価格の高騰によりニーズが大きく減って同40.4%減の約31万1300台に留まった。乗用車の販売台数は同4.4%減の約215万3200台で、このうち自社ブランド乗用車の販売が同39.6%増の約49万7900台、新エネルギー車の販売が同2.16倍の34万6100台と好調だった。
 
 23年の経営について同社は自動車販売目標を前年比21.7%増の300万台、このうち新エネ車が60万台(同73%増)とした。また、輸出についても同28%増の19万台を目指す。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

東風汽車の22年12月期決算は減収減益、商用車の不振響く