第67回江戸川乱歩賞を『老虎残夢』で受賞した桃野雑派さんの受賞第一作『星くずの殺人』は無重力状態で見つかった首吊り死体という、ユニバーサルクラスの謎が話題を呼び、刊行後即重版。名だたるミステリ読みたちからも「こんな作品を待っていた」「まだミステリはこんな余地があったのか」と驚きをもって迎えられました。その熱狂は海を渡り、発売一か月にして、韓国から翻訳オファーが届きました。交渉権を獲得したBY4M 出版事業部 編集長・李起雄氏にその狙いと作品のもつ魅力についてコメントをいただきました。

        https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000368631

世界的ファッションデザイナー山本耀司氏も注目

 『星くずの殺人』(桃野雑派著)は、2月22日に刊行されるや、「無重力の首吊り殺人」というこれまでなかった舞台設定に注目が集まり、発売後即重版。新聞、雑誌でも書評、インタビューが続き、早くも「2023年を代表するミステリーだ」という声がでています。

 著者の桃野雑派さんは2021年、中国南宋時代を舞台とした武俠小説『老虎残夢』で第67回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。破格のデビュー作は、文芸界の注目だけにとどまらず、世界的ファッションデザイナーの山本耀司さんの目にもとまり、「Yohji Yamamoto POUR HOMME」にて「老虎残夢」の刺繍が施されたコートが制作されました。本コートはパリコレクションにて松重豊さんが着用し、ラストショットを飾り大きな話題となりました。

 そして今回、発売1か月にも拘わらず、本書の海外翻訳が決定しました。ネクストブレイク作家の新作が発売後すぐに翻訳決定に至るのは、極めて異例のことです。韓国版を刊行する出版社、BY4M 出版事業部 編集長・李起雄氏がなぜ『星くずの殺人』に注目をしたのか、コメントを発表いたします。
photo/森 清

韓国版出版社、BY4M 出版事業部 編集長・李起雄氏より
ミステリーというジャンルが直面した限界を突破するために多様な試みと挑戦が飛び交う中で、今私たちは無重力空間の中で首吊り死体まで会うことになった。
そう、どこまで行くか見ようという気持ちで本を読んでいき、最後のページを閉じて再び最初のページを開いてみる。
“その答えが、宇宙にある。“
首を勢いよくうなずきながら、『トイ・ストーリー』のバズ·ライトイヤーのセリフを思い出す。
To Infinity, and Beyond! そうだ、このようにミステリーはもう一度地平を広げた。

 
「星くずの殺人」内容紹介
そんな著者が二作目に描いたのは、格安宇宙旅行が実現化した近未来。3000万円の完全民間宇宙旅行のモニターツアーで、念願の宇宙ホテル『星くず』に着いた途端見つかった死体。それも無重力空間で首吊り状態だった。添乗員の土師(はせ)穂稀(ほまれ)は、会社の指示に従いツアーの続行を決めるが――。
一癖も二癖もある乗客、失われる通信設備、逃げ出すホテルスタッフ。さらには第二の殺人まで起きてしまう。帰還を試みようとすると、地上からあるメッセージが届き、それすら困難に。『星くず』は宇宙に漂う巨大密室と化したのだった。


「星くずの殺人」推薦コメント

★令和のディクスン・カー(候補)が打ち上げる“天上”最高のゲーム!/法月綸太郎さん
★天上に打ち上げられた「推理」という名の実験室!/阿津川辰海さん
★不可思議も不可解もねじ伏せるアイディア量に、圧倒されました。/五十嵐律人さん
★地球を見下ろす、宇宙的ホワイダニットに震えた。/大森 望さん
★どうやって? なぜここで? が一気に解明されるラストが爽快!/潮谷 験さん
★すべてが壮大。舞台も、事件も、真相も。最後の一文が好きです。/辻堂ゆめさん
★周回軌道を漂う極上の謎。大気圏突入(クライマックス)の衝撃に備えよ。/結城真一郎さん

書籍概要
タイトル 『星くずの殺人』
著者名  桃野雑派
判型  四六変形(320ページ)
定価  1,870円(税込)
発売日  2023年2月22日
ISBN  978-4-06-528954-9

桃野雑派(ももの・ざっぱ)
1980年京都府生まれ。帝塚山大学大学院法政策研究科世界経済法制専攻修了。南宋を舞台にした武俠小説『老虎残夢』で第67回江戸川乱歩賞を受賞し、デビュー。筆名は、敬愛するアメリカの伝説的ギタリスト、フランク・ザッパからとった。

配信元企業:株式会社講談社

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