指原莉乃がプロデュースするアイドルグループ・=LOVE (イコールラブ)のメンバーであり、アニメ好きの野口衣織が「神セリフ」からアニメの魅力をひもといていく連載企画。第18回では、「社畜さんは幼女幽霊に癒されたい。」について語る!※この記事には、作品のネタバレが含まれています。

【写真】社畜さんに負けないくらい幼女幽霊に癒やされている=LOVEの野口衣織

■「社畜さんは幼女幽霊に癒されたい。」ってどんなアニメ?

ブラック企業で働き、よく深夜まで残業している社畜の伏原さん(CV.金元寿子)。そんな彼女を心配した幽霊ちゃん(CV.日高里菜)が現れ、「タチサレ~」と怖がらせて家に帰らせようとしたことをきっかけに、いつしか共同生活をするようになる。健気な幼女幽霊たちの尊さに、思わず「かわいい!」という声が漏れてしまうこと必至の癒し系ハートフルコメディー。

■見ているこっちまで幸せになる作品です

これはちょうど1年前くらい前に放送されていたアニメなんですけど、とにかくハートフルで大好き!見ていて癒やされますし、画面越しでもマイナスイオンがすごいです。社畜さん(伏原さん)が会社でいつも通り残業していたら「タチサレ~」っていう低めの声が聞こえて、その正体が実はボイスチェンジャーを使った幼女幽霊の“幽霊ちゃん”だった…という出会いなんですけど、幽霊ちゃんが本当にかわいすぎる!!

幽霊ちゃんは怖がらせようと思って「タチサレ~」と言ってるんじゃなくて、社畜さんがこのままだと体を壊しちゃうから、早くおうちに帰ってほしいんです。泣き虫なので社畜さんを心配してすぐ泣いちゃうし、社員たちのお昼ご飯が自分へのお供え物だと勘違いして盗んじゃうし、もう、かわいい~~~~!!いっぱい食べて大きくなりな!って思います(笑)。こんなにかわいい幼女が見える社畜さんが本当にうらやましい!

見ているこっちまで幸せになる作品で、しかも私たちが幽霊ちゃんたちを見て「かわいい!」って思った瞬間に、アニメでもちゃんと「かわいい!」っていう声が入るんですよ(笑)。その「かわいい」担当の声優さんは毎話変わるので、今回は誰なんだろう?と予想しながら見るのも楽しかったです。私は特に、小野大輔さんの回がとっても好きでした!ちょっと限界オタクっぽい感じで(笑)。

あと、オープニング曲「Cherish」も大好き!数々のアニソンを手掛けているヒゲドライバーさんが作曲・編曲された曲で、耳に残るリズム感の良さが最高ですし、それに合わせて幼女幽霊たちがおしりフリフリしながら踊っているのが可愛いんです!オープニングも、ぜひ注目してみてください。

化け猫・みゃーこのギャップがたまらない!

幽霊ちゃんは社畜さんのことが大好きで、まさにザ・幼女って感じのキャラクターなんですけど、一緒に暮らすもう1人の幼女幽霊、化け猫のみゃーこは料理もできるし、いつもは結構クールなトーンで喋るタイプ。でも、たまに子どもっぽいところもあるんです。幽霊ちゃんが社畜さんに「あーん」しようとした時に横から食べちゃったり、ちょっと言葉をかんで赤ちゃんっぽくなっちゃったり…そのギャップがたまらない!

たまに、人間の姿と猫の姿が混ざった瞬間みたいなのがあって、それがかわいいなぁって思います。社畜さんのことを“ご主人”と呼んでいるのも素晴らしい!(拍手)私もみゃーこと一緒にいてあげたいし、癒やされたいです。

■倉橋さんとリリィは一生このままでいてほしい

社畜さんの隣人・倉橋さんの家には、掃除も洗濯もできるメイド幽霊のリリィがいます。この倉橋さんとリリィの関係性も、すっごく良くて!社畜さんと幼女2人の関係性は「甘えん坊な2人に社畜さんが癒やされている」って感じでハートフルなのに対して、倉橋さんとリリィちゃんはお互いにツンデレ

リリィは、絵を描く仕事をしている倉橋さんに「締め切りを守らないとご飯あげませんよ!」と言ったり基本スパルタなんですけど、頑張ったらちゃんと「えらいですね!」って褒めてくれるし、リリィが新しい服をほしがっていた時、倉橋さんは興味なさそうな素振りをしていたのに、実はリリィがいない間に洋服を買ってくれていたんです。

2人とも素直じゃない面があるんですけど、お互いのことを一番よくわかっているのが伝わってくるシーンがたくさんあります。最初は、社畜さんがたくさんの幼女幽霊を引き寄せるお話なのかな?と思っていたんですけど、倉橋さんとリリィは一生このままでいてほしい!

■こんなに自分のことを想ってくれる人がいるなんて素敵なこと

「今日は社畜さんにありがとうの日だから最初に食べてもらうの」幽霊ちゃん(第5話より)

これはこどもの日の話で、幽霊ちゃんとみゃーこがこいのぼりを眺めながら「すごいねぇ」と話しているのを見て、社畜さんが「そういえば今日こどもの日だったなぁ」と思い出します。でもこいのぼりを買ってあげるのは難しいから、2人のためにオムライスを作って、こいのぼりの旗を刺してあげるんですね。そしたら幽霊ちゃんは、自分が食べる前にまず社畜さんに「あーん」しながら、このセリフを言うんです。

こんなに自分のことを想ってくれる人がいるなんて、本当に素敵なことだと思います。誕生日は自分が生まれた日だけど、生まれてから出会ってくれた人にも感謝する日ってよく言うじゃないですか?まさにそれだなって!

私が20年くらい生きてきて素敵だと思えた感謝の気持ちを、幼女幽霊たちも感じられているなんて、えらい!良い子!!私の側にもこういう子たちがいてほしい~!!と、心の底から思いました。ちなみにこのシーンで、幽霊ちゃんが社畜さんに「あーん」したのをみゃーこが食べちゃうんですけど、そんないたずらで、にぎやかさもプラスされて幸せ度がアップしてる感じがいいなぁ、とうらやましくなりました。

■誰とどのタイミングで出会うかは、すごく重要なこと

最終話では、友だちが社畜さんに「仕事、楽しい?」と聞くシーンがあるんですね。その問いに対して社畜さんは「ううん、あんまり」って答えるんですけど、その流れで、でも幼女幽霊に出会えたのは仕事のおかげだから後悔はしてない、と振り返るんです。そんな社畜さんを見て、友だちが改めて「今、楽しい?」って聞くと、今度は「すごく楽しい」と答えて終わるんですよ。

最初、暗いオフィスでパソコンをカタカタしていた社畜さんとは思えないほど前向きで明るくなっていて、人との出会いで世界が変わっているんです。幼女幽霊は人…ではないですけど(笑)。だから、やっぱり人との出会いを大切にしたいと思いましたし、誰とどのタイミングで出会うかもすごく重要なことなんだな、と感じられた作品でした!

=LOVEの野口衣織が「社畜さんは幼女幽霊に癒されたい。」を語る!/ 撮影=booro/スタイリスト=稲葉有理奈(KIND)/ヘア&メーク=あきやまひとみ