4月1日(土)夜10:30より、「多次元アイドルプロジェクト『UniteUp!』徹底解剖SP JAXX/JAXXとウォッチパーティ!」がDMM TVにて無料配信される。3次元の現実世界で展開されるアーティスト活動と、2次元のアニメストーリーがリンクする新感覚アイドルプロジェクト「UniteUp!」。今回ウォッチパーティに参加するのはバンドスタイルのアイドルグループ・JAXX/JAXXのメンバーである、春賀楽翔役のmasa、桂ほまれ役の下前祐貴、香椎一澄役の馬越琢己、若桜潤役の坪倉康晴、森ノ宮奏太役の高本学。5人にウォッチパーティの見どころや、ユニットの魅力をロングインタビューでたっぷり語ってもらった。

【撮りおろし8枚】ステージでクールに決めるJAXX/JAXXの5人

■よりJAXX/JAXXのことを好きになってもらえる配信

──今回のウォッチパーティでは、JAXX/JAXXメイン回である「UniteUp!」9話を皆さんが鑑賞しつつ、オーディションやアフレコでのエピソードなど、今だから話せる裏話もたくさん聞ける内容になっています。まずは収録の感想から教えてください。

masa 9話の本編を見るのがJAXX/JAXX全員初めてだったんです。だから「コメントしなきゃ」と思いつつ(映像を)真剣に見てしまって、全然喋れなかったっていう(笑)。それくらいおもしろい内容になっています。

あとオーディション風景やレッスンの映像など、アニメができるまでの僕たちの過程も見ていただけるので、よりJAXX/JAXXのことを好きになってもらえるんじゃないでしょうか。

高本学 JAXX/JAXXのことを知らない方に、どういうグループなのかを知ってもらうにもいい機会ですし、演じている僕たち声優についても、パーソナリティや役とのギャップなんかも見られて、楽しい配信になっていると思います。現実でも、アニメで描かれてるような家族感を感じてもらえるんじゃないかと。

──今、役とのギャップというお話がありましたが、この5人でいるときのバランスはキャラクターたちとは結構違いますか?

masa 全然違う…(笑)。

高本 現実でもバランスはとれているけど、そのバランスはキャラクターとは全然違いますね。

──ちなみに、役じゃないときの皆さんのまとめ役は誰なんですか?

masa 最年長組、学くんと馬越くんです。

馬越琢己 一番しっかりまとめてくれるのは学くんかなと思いますね。僕はふわっとしかまとめられないので(笑)。

高本 年齢が上だから(笑)。でもみんな空気を読むのがうまいので、その時ごとに対応してちょうどよくポジション取りを変えるようなところはあるかなと思います。

■メンバー全員で創り上げていったキャラクター

──他の皆さんも、ウォッチパーティ収録の感想を教えてください。

馬越 僕らって、(オーディションから数えると)もう3年くらい一緒にいるんです。その中で起きたアクシデントや事件簿が配信を通じて見られるので、親近感を持ってもらったり愛してもらえたらと思います。

──ひとりひとりの人となりが見えるような配信になっているということでしょうか。

下前祐貴 ミソとしては、"中の人"が出ているということが…。

坪倉康晴 (小声で)味噌汁…。

──今味噌汁って言いました?

下前 なんでやねん!「ミソとしては…赤味噌がいいです!」とか言わんやろ!(笑)そうじゃなくて。キャラクターをまとめる番組じゃなく、(声優である)僕らをまとめる番組になっていることがミソになってると思います。人となりや関係性、軌跡がわかる。声優のことを好きになったら、よりキャラクターのことも好きになってもらえると思うので。

あと、収録場所のライブハウス(月見ル君思フ)もめっちゃよくて。あそこでライブしたいよね。JAXX/JAXXといえばライブハウスですから。

坪倉 JAXX/JAXXのキャストたちがこんなに素で喋るのは初めてで。アニメのファンの方からすると、キャラクターのイメージがあるかもしれないので、珍しい機会だと思います。あと、オーディション風景の映像が流れるんですが、それと今を比べると、自分たちがどう作品に向き合ってきたかがわかる気がします。

──オーディションの様子を今になって見ると、自分たちの成長を感じそうですね。

坪倉 成長というか、僕は「JAXX/JAXXでよかったな」と思いました。言いたいことを言い合える環境なので。

下前 僕たちはZOOMで毎週アフレコの練習をしていて、この5人のキャラクターは、それぞれメンバー全員で創り上げていったところがあると思っているんです。オーディションのときとは全然違うキャラクターになっている。

masa 「楽翔くんだったらこれは言わないよね」みたいに話し合いながら作っていきました。

馬越 最初の頃は、声優としてアフレコをどうやるかに必死すぎて、自分のキャラを見失ってたんですよ。

坪倉 アフレコ初日に「このままじゃヤバい」ってショックを受けて、皆のギアが上がった感じがありました。

下前 僕はアフレコで皆に助けられたときがあって。メンバーに向けて話す箇所の収録で詰まってしまったら、皆がマイク前に並んでくれて、その目を見ながら話していったのがOKテイクになったんです。

masa 僕も、8話の空港に向かうシーンで、大きな荷物を持ちながら急ぐ演技に苦戦していたら、坪倉くんと学さんが「これならできるでしょ」みたいな感じで、無言で背中に乗ってくれて。さらっとやるのがカッコいいなと思いました。

馬越 声優経験者がいないので、支え合いなんです。

■バンドって心がつながっていないと、いい音は奏でられない

──皆さんのチームワークを感じるエピソードで素敵です。「UniteUp!」には様々なユニットが登場する中で、JAXX/JAXXはバンドスタイルのアイドルという特徴がありますが、皆さんがバンドだからこその魅力と感じている点を教えてください。

高本 バンドって心がつながっていないと、いい音は奏でられないと思っていて。このメンバーは1人1人が一生懸命やるし、目指す方向性や志が一緒だからこそ、バンドという形が魅力的に見えるんじゃないかと思います。家族感というか、僕らの仲の良さがそのまま音に現れているんじゃないかと。

masa これです!

──完璧なコメントありがとうございます。ユニットとして、活動についての話し合いなどもしますか?

masa 「活動をどうしていこう」という話を改まってはしていないんですが、決まったルールがないからこそ話し合って、お互いのことをリスペクトしている中で自然とこの空気感になっていったという感じです。

馬越 このメンバーは「気を使って何かを言わない」ということがないメンバーで、それが良かったと思います。お互いのキャラクターのことも全部理解していないと意見を言えないので、それを皆把握しているのも大きい。

masa たとえば僕はこれまでお芝居をやったことがなくて、学さんは(俳優として)お芝居をやってきているから、基本的にはアドバイスを頂くことが多いんですけど、僕が「奏太ってこうじゃないですか」と提案すると、「確かにそうだね」と一度聞いてくれる。何でも言える雰囲気があります。

高本 「ユニットだからこういう方向性でまとめていこう」と決めると、個人の人間性が死んできちゃう。僕は人間性を一番尊重してJAXX/JAXXと向き合ってきたし、たとえばmasaはすごくピュアでまっすぐな心を持っているから、それを絶対否定しない。全員の個性を尊重しながら活動していくことを心がけています。

masa シンガーソングライターや俳優など職業も違って、自分にないものを持っている5人なので、お互いへのリスペクトがあるんですよね。

──ちなみに、「UniteUp!」には他にもPROTOSTAR、LEGITという2組のアイドルが登場します。彼らの魅力はどんなところだと感じますか?

masa PROTOSTARのいいところは未完成で、伸びしろしかない。すごく遠くにある夢に向けて道を進んでいく姿に、かわいらしさを感じるんじゃないでしょうか。

馬越 LEGITはストイック集団。プロ意識の高いメンバーが集まっているので、爆発力がある。プライドのぶつかり合いを楽しみながら見てもらえたらと思います。

■初のCDもリリース、メンバーのお気に入りの曲は?

──3月にはJAXX/JAXXとして初のCDもリリースされました。今回のシングルは4曲収録されていますが、皆さんのお気に入りの曲を教えてください。

坪倉 僕は「ライアー」です。JAXX/JAXXのカラーということだと「SuperStar」や「STORM's EYE」かなと思うんですが、この「ライアー」は「UniteUp!」に登場する他の誰にも歌えない。楽翔にしか歌えない曲だと思います。曲調もバラードだけど、ややアップテンポなところが好きだし、歌詞も失恋ソングで、他に無い良さがあります。

高本 「SuperStar」は、アップテンポで前に進むというだけじゃなく、JAXX/JAXXが踏んできた過程が描かれている曲。今までのストーリーが詰まっていてドラマがあるし、分かりやすくアニメとリンクするところもたくさんあるので、JAXX/JAXXの象徴的な曲だと思います。僕らを初めて知ってくださった方にオススメしたい曲です。

下前 僕は「A.P.P.L.E.」なんですけど…。

masa リンゴが好きだから?

下前 違う違う!(笑) 僕が学生時代から聴いていたアーティストであるBURNOUT SYNDROMESの熊谷(和海)さんに「STORM's EYE」と「A.P.P.L.E.」を提供していただいているんですが、先に収録した「STORM's EYE」を踏まえて、メンバーの得意なところを生かした形で作ってくださったのが「A.P.P.L.E.」。ライブでやったら絶対盛り上がると思うし、泣いちゃうんじゃないかってくらいてんこ盛りな曲で、思い入れがあって大好きです。

馬越 僕は他の現場に行く前なんかにも、気合を入れるために「STORM's EYE」を聴いていて。歌詞が本当に好きなんです。「負けなど怖くないぜ 逃げ続ける方が怖いさ」というフレーズでテンションを上げて現場に行くのがルーティンになってます。あと、自分で作詞作曲した曲は説得力が生まれやすいけど、提供してもらった曲を説得力のある形で歌うのは難しいと思うんです。masaがそれをやってのけているので、思い入れのある曲です。

masa 僕は…4曲全曲話したいんですが、良いですか?(笑)「STORM's EYE」はJAXX/JAXXがバンドを結成した当初の曲で、バンドサウンドの力強さと優しさが出ています。メジャーデビュー曲の「ライアー」は僕が作詞作曲させていただいて、サビのフックというか、一度聴いたら覚えられる耳馴染みが気に入っています。4曲の中だと一番、楽翔くんが"はる賀"としてソロで活動していたときのテイストを感じられる曲。「A.P.P.L.E.」は熊谷さんがメンバー1人1人と話して、皆の声の良いところや雰囲気を踏まえて作ってくださって。ライブ映えもする曲だろうなと思います。「SuperStar」は、今回のEPの表題曲。楽翔くんがソロ時代にも歌っていた曲なんですが、それをメンバー皆で歌っているところにバンドとしてやっていこうという決意を感じます。ぜひ全曲聴いていただきたいです。

■音楽とアニメ、国境を超える魅力に注目

──最後に、「UniteUp!」自体、3次元でのアーティスト活動と2次元のアニメが重なり合うという、他に無いコンテンツだと思うのですが、今回のウォッチパーティを通じて初めて触れる方に面白さを伝えてください。

高本 僕は音楽の力がすごく魅力的だと思います。YouTubeで聴ける僕たちの音楽がそのままアニメの中でも流れる。音楽から入っても、アニメから入っても楽しめる作品です。

masa 僕もやっぱり曲。まず曲を聴いてからアニメを見てもらうと、説得力が増して「なるほど」って思えるし、僕たちもアーティストとして活動していくので、アニメのライブシーンを現実のライブのように感じられると思います。

下前 僕は新鮮な作品であるところが面白いと思います。というのも、このプロジェクトのメインキャストの多くは、本業が声優ではなくて。舞台、映像、歌といった活動で培った僕らならではの良さを期待されて参加しているし、スタッフの皆さんもそれをフルで生かしてくれている。関わっている人皆で「UniteUp!」(団結)していますね。

馬越 僕が思うおもしろさは、音楽が起こす奇跡と軌跡です。「UniteUp!」の物語は全部音楽がきっかけで始まっていますし、音楽もアニメも、国境を越えて世界のどこでも楽しめるものであることに魅力を感じます。

坪倉 アニメのカメラワーク、音楽、ストーリーなどが良いのはもちろん、3次元のアーティスト活動とアニメの物語がリンクして、もっと上に行こう、大きな会場に立ってやろうという意思のあるプロジェクトでもあるので、アニメとアーティスト活動、両方を楽しんでいただけたらと思います。

■取材・文/ザテレビジョン編集部

撮影/後藤壮太郎

JAXX/JAXX/撮影=後藤壮太郎