昨今、人気のユーチューバーやインスタグラマーの動画は話題になりやすく、世間に与える影響は少なくない。海外では、とある動画配信者の投稿が話題になっているようだ。

 海外で人気のフィットネス系インフルエンサーの男性が、プロテイン摂取方法としてドッグフードや猫缶を食べる動画を公開し、批判の声が集まっている。海外ニュースサイト『Daily Mail』『BuzzFeed News』などが3月17日までに報じた。

 報道によると、TikTokerの21歳男性Aは、アメリカ・バッファロー市在住の人気インフルエンサーだ。Aには17万人を超えるフォロワーがいる。Aはジムでのワークアウトの様子や、プロテイン製品の批評などを定期的に動画配信している。物議を醸したのは2月21日の投稿動画だ。動画内でAは、「ドッグフードプロテイン含有量が高い」などと説明。具体的に「ドッグフード200グラム、つまり小皿1杯分の量で、666グラムのプロテインだ」などと話した。

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 Aはすぐに次の動画を投稿。動画内でAは「筋肉を増やすため、増やすため」とつぶやきなら、ドライフードタイプのドッグフードを食べる姿を披露。しかし途中で、顔をゆがめ、せき込むなどした。Aは、最後に「これは食べる価値はない」と話して動画は終了した。

 しかし翌日、再び動画を投稿。動画内でAは、「キャットフードは、もっとプロテイン含有量が高い」などと説明し、今度はウェットフードの入った猫缶を食べる姿を披露。こちらも顔をゆがめ、猫缶を口に運ぶたびにえずき、「もうプロテインは欲しくないかも」などと話した。

 ドッグフードを食す動画はSNS上で拡散。動画は300万回以上再生され、バズる事態に。SNS上やコメント欄には、「そこまでして鍛えたくない」「お腹壊しそう」「なぜ200グラムのドッグフード666グラムのプロテインが含まれるのか。計算できないバカ」「ジムに行くより小学校からやり直せ」「ドッグフードをまずいと評して、翌日に猫缶食べるとか、そこまで閲覧数を稼ぎたいのか」「猫缶は言うほどまずくない」「Aは犬猫と同レベル」「プロテイン中毒だ。病院へ行ったほうがよい」と呆れ、批判する声が殺到した。

 BuzzFeedが取材した栄養学の専門家やペットフード大手のP社の話によると、ペットフードに含まれるプロテイン量は、最大で全量の28%ほどだという。ペットフードは、あくまでも犬猫用のもので、人用の食品の安全基準を満たしておらず健康を害する恐れもあり、注意が必要と話しているという。

 プロテイン摂取のためとはいえ、動物用の食品にまで手を出すような非常識な行動を取ったばかりに、周囲を呆れさせてしまったようだ。

記事内の引用について
Gym bros searching for protein heavy foods disgust the internet with TikTok videos of them eating dog food - as they claim Pedigree has 600 more grams in one serving than recommended daily allowance(Daily Mail)より
https://www.dailymail.co.uk/news/article-11870197/Gym-bros-trying-dog-food-viral-videos-increase-daily-protein-intake.html
Gym Bros Are Eating Dog Food For Protein And I’m Frightened(BuzzFeed News)より
https://www.buzzfeednews.com/article/fjollaarifi/can-people-eat-dog-food
TikTok Henry.fit より 
https://www.tiktok.com/@henry.fit

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