2022年9月23日西九州新幹線とともにデビューした『ふたつ星4047(よんまる よんなな)』は、「長崎―武雄温泉駅間」を有明海コース(午前)、大村湾コース(午後)のふたつのルートに分け、各ルート1日1本で運行。JR九州が運行するD&S(デザイン&ストーリー)列車と呼ばれる観光列車のなかでも、「西九州の海めぐ列車」として現在話題沸騰中なのだとか。そこで今回、ウォーカープラスの編集部員が本路線を実際に体験してみた。

【画像】まさに絶景!『ふたつ星4047』の旅では、風景も食事も全部が“映える”!

■D&S(デザイン&ストーリー)列車とは?

そもそも「D&S列車」とは、“デザインと物語のある列車で九州を楽しむ”をコンセプトにした、個性溢れるルックスや洗練されたインテリア、ユニークな仕掛けを満載した列車のこと。移動手段として便利なだけでなく、乗ることそのものが忘れられないイベントになる“列車の旅”を提案し、たくさんのワクワクと物語を乗せて九州各地を駆け抜けている。

今回、列車の魅力も楽しめ、地域の物語も堪能できる『ふたつ星4047』に乗車し、西九州の長崎ー武雄温泉駅間を楽しめる「大村湾コース(午後)」の周遊をレポートする。

■『ふたつ星4047』3つの魅力「華」「食」「癒」

ふたつ星4047』で体感できる「華」「食」「癒」の魅力を紹介するうえでまず深掘りしたいのが、インダストリアルデザイナー・水戸岡鋭治氏が手がけた、豪華ながらも癒やしの空間を体験できる「華」のある車両デザイン。車体は、パールメタリックをベースにした金色のラインが目印になっており、西九州に降り注ぐ太陽の光が反射したときに「ボディがキラキラ輝く!」という粋な設計で、海や空の青に“映える”こと間違いナシだ。

車内では、1号車、3号車の指定席の窓枠などには木材が多用されており、その香りと色味だけでも「癒やし」を感じる作りとなっている。乗車した瞬間になぜか「ほっとした」気持ちになったのが印象的。

■2号車「ラウンジ40」で味わう“優雅なひととき”

ラウンジ40(よんまる)」は⼀両すべてを共用スペースとし、ゆったりとくつろぐことのできるソファ席や、窓側に向いたカウンター席を完備。目の前に広がる雄大な海や、沿線の絶景に浸りながら贅沢なラウンジ気分を満喫できる。装飾も床や天井には草花がモチーフの木版が並んでおり、座席は唐草模様で統一。ここでしか味わえない“華のある空間”に思わず気分が高まる。

■大村湾を徐行して絶景を楽しむ!

波静かで「琴の海(ことのうみ)」とも称される大村湾では美しい景観を堪能できる。眼前に広がる幻想的な風景の数々は素敵な思い出の1ページになるはずだ。

■思わず絶句の絶品グルメの数々

長崎や佐賀のご当地グルメを車内で楽しめる『ふたつ星4047』では、有明海の海苔と佐賀牛を使った贅沢な「特製ふたつ星弁当」や「4047弁当」などが名物となっている。最高のロケーションで食す絶品の駅弁は“格別”のひと言。そんな魅力溢れる「食」のなかでウォーカープラス編集部が特にオススメしたいのが、その味に思わず絶句する「長崎スフレ」だ。

※弁当は有明海コース限定、「長崎スフレ」は大村湾コース限定。ともに要事前予約。

■心の中に残り続ける、永遠の車窓景色

車窓からの絶景はもちろん、途中停車駅での出会いもまた“列車旅”のストーリーに欠かすことができない味わい。特に、昭和レトロな木造駅舎、海辺のホームといったロマンチック極まりないシチュエーションで、今やSNSの映えスポットとしても話題の“海の見える駅”「千錦」は上質な“癒やし体験”となるはずだ。

■「波佐見焼 転写体験」でオリジナルの飾り皿を制作

千綿駅を発車後は「波佐見焼 転写体験」に参加。陶磁器ブランド「有限会社マルヒロ」の波佐見焼転写体験キットを使い、JR九州手描きフリーペーパー「鉄聞」や客室乗務員がデザインしたステッカーを使用したオリジナル飾り皿を制作。思い出のひとつとして持ち帰ることができる。

※当日車内で受付。定員最大10名。

長崎や佐賀の文化体験はもちろん、美味しいご当地グルメを味わいながら車窓を楽しみ『ふたつ星4047』をとことん満喫したウォーカープラス編集部員。これからのおでかけシーズン本番に向けて、「ぜひ、旅リストに加えたい!」そんな思いを強くした列車旅だった。

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2022年9月23日、西九州新幹線とともにデビューした『ふたつ星4047』