当社は、4月1日を夢を発信する日にしようとするApril Dreamに賛同しています。このプレスリリースは「株式会社明成孝橋美術」の夢です。今回は、筆談具『ノートラブル』の商品化をお知らせいたします。本製品は、聴覚障がい者と健聴者の間のコミュニケーションを円滑にするために開発された筆談具であり、個人間の会話内容や企業の接客マニュアルに基づいた言葉を記入した指差しシートを本体に貼り付けることで、手軽に意思疎通を行うことができます。全国の大学生と企業が産学連携で商品化を目指すインターカレッジ・Sカレから誕生し、2021年度の総合優勝を受賞しました。当社では「社会課題を解決する印刷製品」の商品化を通じて、すべての人々が笑顔で暮らせる社会の実現を目指してまいります。

『ノートラブル』は、聴覚障がい者が日々の生活で直面する課題を解決するために生まれました。聴覚障がい者が健聴者を相手にコミュニケーションを取る際には、文字やジェスチャー、メモ帳を使った筆談などの方法がありますが、これらの方法は時間がかかったり、互いに不便に感じることも多いのが難点です。

『ノートラブル』本体に貼り付けた指差しシートに書かれた言葉を指して意思疎通を図ることで、筆談にかかる時間・手間を削減できるだけでなく、聴覚障がい者がサービスを利用する、あるいは提供する場面で発生するお困りごとを理解し、解決することができます。

  • セット内容

1.本体、2.指差しシート(シール)、3.予備シール、4.ホワイトボード専用ペン
『ノートラブル』は卓上カレンダー型の筆談具(※1)として、店舗・施設の窓口やレジカウンター等に設置することができます。接客対応時に筆談が可能であることをわかりやすくするため、本体表紙に「耳マーク(※2)」を表示しています。

(※1)「筆談具」は、手話が通じない場合に、文字で意思疎通をするための補助用具です。

(※2)「耳マーク」は、聴覚障がい者のためのシンボルマークです。聴覚障がい者自身が「耳マーク」を身に着けることで、当事者自身の聞こえない・聞こえづらいことを相手に理解してもらう役割の他に、聴覚障がいへの配慮を表すマークとして公共機関の窓口等に表示されています。

  • ノートラブルの使い方

はじめに指差しシートによく使う言葉を書き込みます。例えば飲食店など接客の現場で使う場合は、お客様と従業員がやり取りをする場面を想像してみましょう。よく使う言葉を指差しシートにあらかじめ記入し、注文や会計時に円滑にコミュニケーションをとることができます。

2枚目の指差しシートの一番下の行(ピンク色の箇所)には「ありがとうございます」等の感謝を伝える言葉を記入します。お客様に伝えたい大切な言葉は忘れずに記入してください。

記入後、本体に貼り付けると、オリジナル指差しシート『ノートラブル』の完成です。 さらに、指差しシートで対応できない複雑なやり取りは、本体3ページ目のホワイトボードで筆談を行うことができます。

指差しシートに記入する内容を工夫することで、様々な言語や文化的背景を持つ方とのやり取りにも『ノートラブル』を活用することができます。特に、海外から来日したお客様や、日本で働く多国籍の方が多い場所では、指差しシートに日本語と外国語を併記したり、ひらがなを中心とした簡単な表記を用いて、円滑なコミュニケーションをサポートします。

上記は、主に飲食店や公共機関など、お客様と従業員間の対面のやり取りが必要な店舗・施設での使用を想定した使い方です。指差しシートに書き込む内容を従業員間で話し合って決めることで、他者を想うきっかけが生まれる、『ノートラブル』はそんな独自の魅力がある商品です。

※掲載されている画像には、開発段階のものも含まれています。

  • 商品化の経緯

当社は”企業と学生が実際に商品化・販売を目指すインターカレッジ”・Student Innovation College(通称・Sカレ)に参加し、自社の事業分野であるパッケージ印刷の技術を活かした商品開発に取り組むため、「社会課題を解決する印刷製品」というテーマの商品化アイデアを募り、2019年度の大会から毎年参加しています。

2021年度の同大会では、接客業アルバイトの経験から「耳の聞こえる方と聞こえない方とのコミュニケーションが円滑に行われていない」という社会課題を感じた和歌山大学の学生が『ノートラブル』を発表し、商品化が実現しました。後にクラウドファンディングを実施し目標を達成したことや、学生らによる認知拡大活動の実績が認められ、2021年度Sカレの総合優勝を受賞しました。今後は自社のオンラインショップを中心に、イベントや店頭での販売も予定しています。

【オンラインショップ ideapot】

https://ideapot.thebase.in/

【Amazon】

https://amzn.to/3t1GW8H

  • 受賞歴・メディア紹介実績

Student Innovation College 2021 総合優勝

WelSearch:聴覚障害者とのコミュニケーションツールを学生が開発!ノートラブルとはどんな商品なのか?

https://welserch.com/interview/notrouble

テレビ和歌山:聞こえる人と聞こえない人の架け橋に 大学生が筆談具を開発【特集】

https://youtu.be/tHQCOyd0AV0

日本経済新聞:聴覚障害者と指さしで会話 大学生、接客用筆談具を開発

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE263KD0W2A820C2000000/

毎日新聞:指さしで会話スムーズに 和大生3人、接客業向け筆談具開発 商品化目指しCF /和歌山

https://mainichi.jp/articles/20220906/ddl/k30/040/259000c

讀賣新聞:筆談具で接客スムーズ

https://www.yomiuri.co.jp/local/wakayama/news/20220910-OYTNT50248/

朝日新聞:大学生が筆談具を商品化 きっかけは「お客さんのもやもやした表情」

https://www.asahi.com/articles/ASQB77787Q9ZPXLB007.html

わかやま新報:和大生開発の筆談具 難聴者が県に寄贈

https://www.wakayamashimpo.co.jp/2023/01/20230127_114457.html

はなたび+「働きたい!学びたい!楽しんじゃいたい!という人を応援します!」 ラジオ放送

きのくに:筆談シート「ノートラブル」ができるまで(発行:和歌山県聴覚障害者協会 2022年11月)

NHK和歌山放送局「ギュギュっと和歌山」 テレビ放送

  • 企業情報

株式会社明成孝橋美術は、主に化粧品・健康食品等のパッケージと、ポスター、パンフレット、チラシ、POP、ラベル等、SPツールの企画デザイン・特殊印刷加工を行う大阪の印刷会社です。前身である「孝橋美術印刷所」は酒類や食料品のレッテル(シール)印刷から始まり、終戦後は化粧品のラベルやパッケージを製造するようになりました。初代より技術への向上心が強く、品質の高さが求められる商業印刷を数多く手がけてきたことから”美術印刷”を社名に。時代とともに革新的な印刷技術をいち早く取り入れてきました。


そして現在「明成孝橋美術」となり、”印刷”技術だけにとらわれずメーカーとユーザーの方々を繋ぎ喜んでいただけるモノづくり・コトづくりのため、様々な取り組みにチャレンジしています。認知症リハビリの”回想法”を取り入れたカードゲーム『懐話ふだ』、視覚障がい者の生活をサポートする生活補助用具『デコペタシール』は、大阪府知事による認定を受け、令和4年度「大阪製ブランド」に選出されました。また、『ノートラブル』に次ぐ産学連携の商品化プロジェクトとして、現在進行中の『タッチャレ(仮)』という商品がございます。こちらは、視覚障がい者と健常者が共に遊べるアナログゲームで、現在試作品製作および実証実験に取り組んでいます。

【株式会社明成孝橋美術】
代表取締役:孝橋 悦逹
所在地:大阪市天王寺区清水谷町12-7
設立年:1984年11月
事業内容:化粧品・健康食品のパッケージや販促物の企画デザイン、特殊印刷加工

ホームページ:http://ideapot.co.jp/
Facebook:https://www.facebook.com/ideapot8/
Twitter:https://twitter.com/IdeaPot1934
Instagram:https://www.instagram.com/ideapot1934/

当社では『ノートラブル』によるコミュニケーションは、聴覚障がい者の雇用の促進にもつながると考えています。聴覚障がい者と健聴者のコミュニケーションを支援するだけでなく、より包括的な社会を実現するための取り組みの一つとして、積極的に普及を図ってまいります。

「April Dream」は、4月1日に企業がやがて叶えたい夢を発信する、PR TIMESによるプロジェクトです。

私たちはこの夢の実現を本気で目指しています。

配信元企業:株式会社 明成孝橋美術

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