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人は愛する相手の危機に直面した時、思いがけない行動をとってしまうこともあるようだ。ブラジル在住のある男性は、はしごから落ちた妻を救うために危険を覚悟で屋根の上からジャンプして妻のもとに駆けつけたという。英ニュースメディア『The Mirror』などが伝えている。

ブラジルのミナスジェライス州イタグアラで現地時間3月13日、地元に住むカティアレジーナ・カルヴァーリョさん(Katia Regina Carvalho、56)が、自宅の屋根にかけていたはしごから落下して怪我をした。当時の様子は自宅に設置してある監視カメラが捉えていたが、そこには驚くべき瞬間が映っていた。

ティアさんは当時、蜂の巣を駆除するため屋根の上にいた夫のアレクサンドルさん(Alexandre)に殺虫剤を渡そうとしてはしごに登った。そしてカティアさんが屋根の軒先まで登った瞬間、はしごが真ん中から2つに折れてしまったのだ。

ティアさんは仰向けに落下し、植物が植えてあるコンクリートの塀に背中を打ち付けてしまった。激しい痛みを感じたカティアさんは、悲鳴をあげながら屋根の上にいるアクレサンドルさんに助けを求めた。するとアレクサンドルさんは、自分の危険を顧みず屋根の上からジャンプして地面に着地し、尻餅をついたもののすぐに立ち上がってカティアさんのもとに駆け寄った。

監視カメラが捉えた映像には、カティアさんを心配そうに抱きしめるアレクサンドルさんの姿があり、彼は妻を必死になだめているようだった。

その映像はSNSで拡散されたが、次のような声があがっている。

「夫は考える間もなく妻のもとに駆け寄った!」
「この夫は妻を守る勇者だ。なんて美しい関係だ。神のご加護を。」
「もし自分が屋根から落ちて、自分のために屋根から飛び降りてきた人がいたら、その人と結婚するわ。」

ティアさんはその後、アレクサンドルさんによって病院に運ばれ、レントゲンとCTスキャンによる検査を受けた。幸いにも骨折することなく、右腕と臀部に打撲、肘に擦り傷を負った程度で済んだようだ。しかしカティアさんは、椎間板ヘルニアを患っていたこともあってかなりの痛みを感じたそうで、このように振り返っている。

「夫が屋根にあるスズメバチの巣を発見し、殺虫剤を持ってくるように頼まれた私は、はしごを登って軒先まで上りました。夫が殺虫剤を手に取ろうとした時、はしごが折れて私はそのまま落ちてしまったのです。」

「その瞬間、私は『背骨が折れた!』と思いました。でも脚を動かすことができたし感覚もあったんです。それでも内出血しているんじゃないかと思って本当に怖かったんですよ。」

現在のカティアさんはほぼ回復しており、夫のアクサンドルさんも屋根から飛び降りたにもかかわらず怪我などはなかったそうだ。そんなアレクサンドルさんについて、カティアさんはこう語っている。

「夫はいつも慎重な人で、子供に対して献身的な父親なんです。いつも私たちを気遣ってくれるからこそ、彼の行動が多くの人々に感銘を与えたのでしょう。私たちは本当に恵まれていると感じています。」

画像は『The Mirror 2023年3月29日付「Loving husband jumps from roof of house to help wife after she falls from ladder」(Image: Newsflash)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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