
元小学校教師の女性が、自宅で孤独死していたことが判明。遺体が見つかるまでの経緯や近隣住民のコメントを、『AsiaOne』など海外メディアが伝えている。
■陽気だった未婚の女性
シンガポールで暮らしていた女性(80)は、1943年に誕生。若い頃は小学校の教師として働いたが結婚はしておらず、退職後は姉と一緒にアパート暮らしを続けていた。
その姉も年を取り、亡くなった。子供が数名いたが、叔母である女性とは親しくなかったようで、姉の死亡後は訪問も途絶えた。それでも女性は明るくはつらつしており、親しみやすい性格でもあったため、隣人たちとの関係は良好だったという。
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■腐敗した遺体を発見
しかし3月26日のこと、女性の隣の部屋で暮らす住人が警察に通報。「隣から腐敗臭がするので様子を見に行ってほしい」と伝えた。
そこで警察官たちがアパートに急行し、女性の部屋に入って確認したところ、女性の腐敗した遺体を発見・回収したと発表した。現在も死因の特定などを目指して慎重に調べを進めてはいるが、現時点では「事件性はない」と考えているようだ。
■ショックを受けた隣人のコメント
この件でメディアの取材に応じた隣人は、「1週間ほどでしょうか、あの人をまったく見かけなかったんです」「夜も電気がついていなかったので、どこかに出かけているんだと思っていました」と話した。
隣人は教師だった女性を「先生」と呼び、慕っていたようだ。女性は毎晩夕飯を食べる目的で外出していたが、近所の人を見かけると立ち止まって世間話をすることも多かった。
■増える孤独死
日本でも未婚率が上昇し、一生結婚しないという選択肢を選ぶ人が珍しくない時代になった。それに伴い、孤独死も増えている。
ただ自治体のサービスや民間の警備会社を利用する、また高齢者用の住宅や老人ホームに移るといった防止策もある。悲しい最期を迎えないために、元気なうちに考えておくと良いのかもしれない。
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