JRの在来線新幹線とでは、レールの幅が異なります。

在来線の線路は狭軌と呼ばれ、幅は1067mm。一方、新幹線の線路は標準軌と呼ばれ、幅は1435mmです。したがって、一般に新幹線在来線を直通させることはできません。

ところが、近々E8系がデビューすることで有名な山形新幹線E6系が走る秋田新幹線は、奥羽本線田沢湖線などの在来線に乗り入れすることが可能になっています。つまり、新幹線在来線と同じ線路を使用しているのです。一体、どのようにして在来線新幹線の同時運行を可能にしているのでしょうか?

ヒント

標準軌の鉄道自体は珍しいものではなく、京急線など大手私鉄にも見られます。在来線=狭軌、新幹線=標準軌、と一概に結論付けることはできません。

解答と解説

【答え】

在来線区間を標準軌に改軌したから

【解説】

山形新幹線秋田新幹線が通る在来線区間を標準軌に改軌し、標準軌専用の在来線車両を使用しています。山形新幹線では、719系5000番台を標準軌専用として開発し、運用しています。

一方、秋田新幹線では701系5000番台を運用しています。両車両とも、同系列の車両の台車部分が異なりますが、それ以外の違いはほとんどありません。

(写真:PIXTA)