
南アフリカの保護区で、シートをひろげごちそうをならべ、ピクニックをしていたグループは、突然の訪問者に恐れおののいた。
なんとそれはワニだったのだ!のそのそと近づいてきたワニに慌てて逃げ出した4人は、距離を置いてその様子を心配そうに見ていた。
ワニは、どういうわけかクーラーボックスに興味をそそられたようだ。しばらくの間クーラーボックスの上に顎を乗せてじっとしていたが、やがてそのクーラーボックスをつかんで水の中へ去って行ったという。
3月19日、南アフリカ東部リンポポ州の保護区「リーツプロイト・ゲーム・リザーブ」で、ロウェナ・モールドさん(70歳)とダヴー・ヴォルフターさんら計4人の自然愛好家は、のんびりといつものピクニックを楽しんでいた。
ところが好奇心旺盛なワニがこのピクニックに参加したかったようで水辺から出てきて、ゆっくりと彼らのもとへと近づいてきた。
ワニはシートに置いてあるごちそうには目もくれず、なぜか青色のクーラーボックスにロックオン。
顎を乗せてじっとしている。うっとりしているようにすら見える。
4人は安全を確保するためすぐ後ろに止めていた車に戻り、ワニと距離を置いき、その様子を見守っていた。
クーラーボックスを盗み去ったワニ、水の中で仲間と奪い合い
やがて、ワニは何を思ったのか、クーラーボックスを掴み、ずるずるとひきずって、水の中へと引き込んだのだ。

モールドさん一行は、パークレンジャーに通報しながらも、水中に戻ったワニの映像を録画しながら、「クーラーボックスを盗んでいっちゃったよ」と呟いている。
すると、もう1匹のワニが現れ、クーラーボックスに噛みつき、奪い合いが始まったのだ。2匹のワニは、なぜクーラーボックスに固執するのか。まったくもって謎である。

野生生物の予期しない行動には注意が必要
目の前で、ワニの奇妙な行動を見たモールドさんたちは、このように話している。
私たちは、この奇妙な出来事に驚かされました。
野生動物の行動が、私たち人間には予期できぬ行動をすることがあるという事実を、改めて実感しました。
目の前で見たものは、ワニはクーラーボックスに興味を示し、それを持ち帰り、他のワニと奪い合ったという現実です。

過去にこのワニが、人間によって餌を与えられたことがあるのかどうはわからない。そしてそのごちそうがクーラーボックスから取り出されたかどうかもわからない。
だが、野生動物が近づいてきた場合には、何が起きるかわからないことを想定し、安全な場所に避難するべきだということを思い知らされたという。
一行は、今回大切な教訓を学んだようだ。
ワニは、クーラーボックスをあごにくわえて泳ぎ去り、大したことないかのようにデスロールを行いました。
別のクロコダイルが近づいてきて、2匹は獲物のようにクーラーボックスに食いつきました。
このビデオは、動物、特に野生動物の境界を尊重することが不可欠である理由を強調しています。私たちは、間違いなく水際に近すぎました。ワニが近づいたらすぐに立ち去るべきでした。
幸いなことに、何事も起こらずに教訓が得られました。
References:Crocodile Joins Picnic and Steals Cooler Box/ written by Scarlet / edited by parumo

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