ラ・リーガ第27節が2日に行われ、レアル・マドリードとバジャドリードが対戦した。

 首位攻防戦となった前節の“エル・クラシコ”に敗れ、首位バルセロナとの勝ち点差が「12」に拡大した2位レアル・マドリード。直近のリーグ戦4試合の戦績は1勝2分1敗と不安定な戦いが続いている。今節は15位バジャドリードを本拠地に迎えての一戦。首位を走る“宿敵”に少しでもプレッシャーをかけるためにも、なんとしても勝ち点「3」が欲しい一戦だ。

 レアル・マドリードロドリゴ、カリム・ベンゼマヴィニシウス・ジュニオールの3人が前線を形成。そのほか、トニ・クロースマルコ・アセンシオ、ダヴィド・アラバなどがスタメンに名を連ねた。

 最初にチャンスを作ったのはバジャドリード。左サイドからの大きな展開で敵陣右サイド深い位置のルイス・ペレスにボールが渡ると、クロスのこぼれ球を拾ったロケ・メサがボックス手前中央から狙い澄ましたシュートを放つ。しかし、ボールは惜しくも右ポストを直撃。バジャドリードは直後にも左からのクロスにモンチュが合わせたが、シュートは枠の左へ外れた。

 序盤に決定機を作られたレアル・マドリードだが、鋭いカウンター攻撃を軸に徐々に敵陣バイタルエリアへの侵入回数を増やしていく。22分、自陣左サイドでエドゥアルド・カマヴィンガがボールを奪取すると、すこから素早いカウンターを発動。アセンシオがドリブルで中央を持ち運び、ボックス手前で右へスルーパスを送ると、走り込んだロドリゴがワントラップから右足で強烈なシュートを対角線に突き刺し、ゴールネットを揺らした。

 勢いに乗ったレアル・マドリードはその後も圧力を強める。29分、敵陣左サイドでボールを受けたヴィニシウスがドリブルでボックス内左まで侵入。カットインからの右足クロスをファーサイドで待ち構えていたベンゼマが倒れ込みながら頭でゴールに押し込んだ。畳み掛けるレアル・マドリードは32分に早くも3点目。ヴィニシウス、ロドリゴとの連携で左サイドを攻略したベンゼマが、ドリブルでボックス手前中央まで持ち運び、最後は狙い澄ましたシュートをゴール右隅に突き刺した。

 攻撃の手を緩めないレアル・マドリードは36分、中央を細かいパス交換で突破すると、アセンシオから右に開いたロドリゴにボールが渡る。ロドリゴのライン側からの折り返しをゴール前のベンゼマが体を捻りながらのバイシクルシュートで合わせ、ゴールに叩き込んだ。ベンゼマハットトリックレアル・マドリードがリードを4点に広げた。その後もホームチームが主導権を握ったまま、前半は4-0で折り返した。 

 大量リードを奪ったレアル・マドリードは、後半開始直後にバジャドリードのFWゴンサロ・プラタのポスト直撃のシュートで冷や汗をかかされるも、その後はしっかりとゲームをコントロール。堅実な守備でバジャドリードの攻撃を凌ぎつつ、ロドリゴやヴィニシウスの突破を中心にチャンスを作っていく。62分にはGKティボー・クルトワのロングフィーに抜け出したロドリゴが、ボックス内で左足を振り抜いたが、シュートはポストに直撃した。

 65分、後方からのロングフィードに抜け出したヴィニシウスが巧みなトラップでボックス内左に侵入。折り返しロドリゴが合わせゴールネットを揺らしたが、ヴィニシウスにハンドの反則があったとしてゴールは認められなかった。72分、敵陣右サイド寄りでボールを受けたアセンシオがドリブルで中央まで持ち運び、左を駆け上がるロドリゴにパス。ボックス内でリターンパスを受けると、得意の左足でゴールに蹴り込み、リードを5点に広げた。

 余裕の展開となったホームチームは選手を入れ替えつつ、ゲームの主導権を握り続ける。後半アディショナルタイムには途中出場のエデン・アザールのスルーパスから、抜け出したルーカス・バスケスがGKとの1対1を冷静に制しネットを揺らした。試合はこのまま6-0で終了。レアル・マドリードリーグ戦2試合ぶりの勝利、対するバジャドリードはリーグ戦2連敗となった。

 次節、レアル・マドリードは8日にホームでビジャレアルと、バジャドリードは9日にホームでマジョルカと対戦する。

【スコア】
レアル・マドリード 6-0 バジャドリード

【得点者】
1-0 22分 ロドリゴ(レアル・マドリード
2-0 29分 カリム・ベンゼマレアル・マドリード
3-0 32分 カリム・ベンゼマレアル・マドリード
4-0 36分 カリム・ベンゼマレアル・マドリード
5-0 72分 マルコ・アセンシオ(レアル・マドリード
6-0 90+1分 ルーカス・バスケス(レアル・マドリード

レアル・マドリードが攻撃陣の活躍で6発快勝![写真]=Getty Images