『愛人/ラマン』(92)、『セブン・イヤーズ・イン・チベット』(97)などのジャンジャック・アノー監督が手がける『ノートルダム 炎の大聖堂』が4月7日(金)より公開となる。このたび、本作より本編映像と場面写真が解禁となった。

【写真を見る】主任司祭シャルレーが「1つしか救えないのなら“いばらの冠”を」と救出計画シーンをとらえた本編映像到着

2019年4月15日フランス・パリの街に794年前に建造された世界遺産ノートルダム大聖堂の火災が発生した。本作では、大聖堂崩落の危機が迫るなか、消防士たちは、聖遺物も、自分たちの命も諦めない、決死の突入を試みた勇敢な消防士たちの姿が事実に基づいて描かれている。不運が重なったなかで「死者ゼロ」の奇跡を生みだした、嘘のような衝撃の真実を、膨大な資料調査とインタビューから再構成。SNSで呼びかけて集めた当時の動画や写真を使用し、実際の火災の様子などで再現率98%の映像を作り上げた。フランス最高峰の技術者が集い、全編IMAX認証デジタルカメラで撮影し、実際に大規模なセットを炎上させての撮影もあり、本年度セザール賞最優秀視覚効果賞を受賞している。

今回解禁された本編映像のシーンは、聖遺物の救出をしようと計画するシーンとなっている。ゴンティエ准将が「建物は直せても聖遺物は無理だ。値が付けられない」と消防士たちに語るシーンから映像はスタート。ノートルダム大聖堂に多くある聖遺物の中でも大聖堂の主任司祭シャルレーが「一つしか救えないのなら“いばらの冠”を」とフランシス大尉に伝える。“いばらの冠”とは、イエス・キリストゴルゴタの丘で、処刑された際に、頭にかぶっていたという冠となっている。どこにあるかわからないだけなく、そのもの自体を見たことがないフランシス大尉に必死に説明する主任司祭シャルレーと学芸員のセリーヌの緊迫した様子が切り取られている。

また、新たに解禁されたのは、レプリカの金色の冠と、赤い箱に格納された本物の“いばらの冠”の場面写真となっている。ジャンジャック・アノー監督だけでなくフランス人でも多くの人が飾られている冠がレプリカだと知らなかったという聖遺物の“いばらの冠”。当然消防士たちはその事実を知るよしもなく、間違えてレプリカの冠を救出してしまう。刻一刻と炎が強くなっていくなか、本物を救出するために奔走する。

今回の映像内で新たに名前の上がったロラン・プラドという人物は何者で、“いばらの冠”の救出にどう関わってくるのか?大聖堂崩落の危機が迫る中、消防士たちは大聖堂や自分たちの命だけでなく重要文化財である聖遺物も救出しなくてはいけない。決死の突入劇ををぜひ劇場で目撃してほしい。

文/鈴木レイヤ

救出したはずの文化財“いばらの冠”が実はレプリカというハプニングも発生/[c]2022 PATHÉ FILMS – TF1 FILMS PRODUCTION - WILDSIDE – REPÉRAGE – VENDÔME PRODUCTION