「ノーマスク解禁」となり、人前で口元を晒す機会が増える。そんな時、唇の荒れが気になる人も多いのでは。じつは、唇は1年中ケアが必要な箇所で…。

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■口元を見せる機会が増える

3月13日から、マスク着用は個人の判断に委ねられることになった。医療機関を受診する際や混雑した電車やバスに乗車する場合を除けば、「ノーマスク」になることが増える。

長らくマスクで隠れていた鼻から下の部分を人前で晒すことになるが、口元に不安を覚える人もいるかもしれない。唇がガサガサしたり、ひび割れたり、中には口の端が切れて出血している人も少なくないのではないか。


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■春から夏にかけても注意

唇の荒れというと、秋冬のイメージがあるかもしれない。だが、アオハルクリニック院長で皮膚科医の小柳 衣吏子(えりこ)医師は1年中注意が必要だと話す。

「春から夏にかけても、エアコンによる乾燥や紫外線といった環境的要因があります。夏場は、辛い・酸っぱいといった刺激のある物を食べるなど生活習慣的要因もあり、唇には過酷な環境です」(小柳医師)。

ここ数年は4~5月でも紫外線が強い日が多い。「春になったから、唇のケアはもう大丈夫」と思うのは危険ということだ。


■「正しいリップクリームを選ぶ」

唇は一度荒れてしまうと治りにくい印象がある。前出の小柳医師は唇荒れがさらなる唇荒れを引き起こす危険があると警鐘を鳴らす。

「唇をなめる、噛む、ギューっととじるという唇の刺激になる行動はNGです。唇が荒れているから気になって舐めてしまうと、唇の荒れがさらなる荒れを助長する“スパイラル”につながってしまいます」(前出・小柳医師)。

リップクリーム

記者も唇が荒れやすい体質なので覚えがあるが、唇がひび割れているとつい舐めたり噛んでしまいがち。こうした行動はさらなるダメージにつながるので控えなければならない。

唇荒れを防ぐには、言うまでもなく、リップクリームを塗ることである。ただ、どんなリップクリームを選ぶかが大切だという。

「乾燥しがちな時は、化粧品リップや薬用リップ、割れがちな時は薬用リップ、ただれや口角炎の時は医薬品リップ…など、自分に合うものを使いましょう。唇が割れがちであれば、塗った時にスースーしない刺激の少ないものがおすすめです。ひび割れやただれがある時は、治療効果のある医薬品と表記のあるものを選びましょう」(前出・小柳医師)。


■「4ブロックに分けて塗る」

自分に合ったリップクリームを選んだら、塗り方にも気を付けたい。前出の小柳医師によると、“4ブロックリップマッサージ”がおすすめだという。

リップクリーム

「唇を4つのブロックに分けて1ブロックずつ塗ることで、塗りムラを防ぎます。第一関節半分くらいのクリームを、唇のタテじわに沿って中央から口角に向けて、だ円を描くようにやさしく塗りましょう」(前出・小柳医師)。

リップクリーム

さらに気をつけるべき点について尋ねると、「荒れやすい口角を意識しましょう。日中でも大丈夫ですが、症状が気になる時は寝る前に塗るのがおすすめです」(前出・小柳医師)という回答を寄せてくれた。

これから暖かい日が増えるが、日頃の唇ケアを徹底したいところだ。

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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人

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